ヤクルト池山新監督が掲げた“レギュラー白紙” 課題山積み…強化ポイントは「全て」

監督就任会見を行ったヤクルト・池山隆寛氏【写真:小林靖】
監督就任会見を行ったヤクルト・池山隆寛氏【写真:小林靖】

監督就任会見で抱負「めちゃめちゃうれしい。不安はありません」

 ヤクルトの池山隆寛新監督が10日、都内で就任会見を行った。今季は最下位に沈み、絶対的4番の村上宗隆内野手はメジャー挑戦が確実。再建に向けた課題は山積みだが、「めちゃめちゃうれしい気持ちでいっぱいです。不安はありません」と力強く所信表明した。

 晴れやかな笑顔で、“池山スワローズ”が船出した。6年間2軍監督を務め、自ら声を出し明るい雰囲気をつくってきた。「すぐ強くはならないと思いますけど、笑顔や元気は忘れないように。ヤクルトを見て元気になれるような、そういうところはやっていきたいと思っています」と“色”を全面に押し出した。

 打のチームの印象が強いが、中心でもある村上がいなくなる。強化ポイントを聞かれた新指揮官は「全てのところだと思います」と言った。4番に座るのは誰か、三塁を守るのは誰か、だけではない。「内山壮真が外野をやってサンタナの穴を埋めてましたけど、果たしてその外野で正しいのか」「投手部門10傑に誰一人名前がない。エースと呼ばれる選手がいないので柱をつくっていきたい」。次々とプランが溢れた。

 そのうえで、掲げたのが「ダイヤモンドを一回白紙にする」ということだ。動き出す新チームで、レギュラーが確約された選手はいない。「これからの補強、今いる選手でどうできるか、みんなで考えて知恵を絞ってやっていかないといけない」とあらゆる可能性を探っていく。

「自分のスタイルは一生懸命さ。そこは貫いていきたいと思います」と池山新監督。3年連続Bクラスからの脱却へ、明るく元気にチームを率いていく。

(町田利衣 / Rie Machida)

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