たった1億円…佐々木朗希、金満ドジャースで発揮する格安ぶり “最低年俸”の現実

フィリーズ戦に登板したドジャース・佐々木朗希【写真:ロイター】
フィリーズ戦に登板したドジャース・佐々木朗希【写真:ロイター】

「25歳ルール」のためマイナー契約で入団

【MLB】ドジャース 2ー1 フィリーズ(日本時間10日・ロサンゼルス)

 ドジャースの佐々木朗希投手は9日(日本時間10日)、本拠地で行われたフィリーズとの地区シリーズ第4戦で、同点の8回から登板。3回を投げて1人の走者も許さない“完全投球”を披露した。ポストシーズンの大活躍とともに、格安での補強が改めて脚光を浴びている。

 ドジャースが地区シリーズ突破を決めた同試合で、佐々木はドジャースが同点に追い付いた直後の8回から登板。強打者のシュワーバーやハーパーらを圧倒し、延長10回まで3イニングで36球を投げ、1人の走者も許さなかった。これでレギュラーシーズン終盤からリリーフで6試合連続無失点の快投が続く。

 前半戦の苦戦から一転し、メディアやファンも手のひら返しで活躍を称えている。地元メディア「ドジャース・ネーション」のダグ・マッケイン氏は自身のX(旧ツイッター)で「ドジャースはロウキ・ササキと契約金650万ドル(約9億8200万円)で契約した。また、NPB時代の所属球団だった千葉ロッテマリーンズに対して、譲渡金として162万5000ドル(約2億4600万円)を支払っている」と、佐々木の獲得資金に言及。3月17日(同18日)にメジャー契約を結び現在はリーグ最低保証年俸76万ドル(約1億1000万円)でプレーしており「フィリーズ戦において、おそらくドジャースにとって最も重要な選手である彼が受け取る総額は1000万ドル(約15億1000万円)未満なのだ」と続けた。

 メジャー屈指の金満球団でもあるドジャースは、大谷翔平投手が10年7億ドル(約1058億円)、ムーキー・ベッツ内野手は12年3億6500万ドル(約551億7000万円)、フレディ・フリーマン内野手には6年1億6200万ドル(約244億9000万円)と、それぞれ大型契約を結んでいた。昨オフに獲得したブレイク・スネル投手にも5年1億8200万ドル(約275億1000万円)の資金を投じた。

 一方、佐々木はまだ23歳のため、海外出身選手に適用されるメジャーリーグの「25歳ルール」に該当し、ドジャース入団の際にはマイナー契約しか結べなかった。ロッテへの譲渡金は契約金の25%となり、ドジャースは“格安”での獲得に成功した形となった。前半戦は苦しんできたが、ポストシーズンの大舞台では、ブルペンでは一番の信頼を勝ち取っている。タナー・スコット投手やマイケル・コンフォート外野手ら新戦力が苦戦したドジャースにとっては“コスパ最強”の補強となったかもしれない。

(Full-Count編集部)

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