青一色のハマスタで…流れた“粋な1曲” 退任の三浦監督も感慨「グッとくる思い伝わった」

勝利監督インタビューに応じたDeNA・三浦大輔監督【写真:町田利衣】
勝利監督インタビューに応じたDeNA・三浦大輔監督【写真:町田利衣】

ジャクソンがまさかの1回5失点KOも…2番手・石田裕が4回無失点好投

■DeNA 7ー6 巨人(12日・横浜)

 DeNAは12日、横浜スタジアムで行われた巨人とのクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ第2戦で7-6のサヨナラ勝ちを収め、2連勝で阪神の待つファイナルステージ進出を決めた。先発のアンドレ・ジャクソン投手がまさかの1回5失点KOも、2回から救援した石田裕太郎投手が4回2安打無失点と流れを呼び戻した。今季限りで退任する三浦大輔監督は「よかったですよ。出てきたときちょっとビックリしましたけど」とニヤリと笑った。

 その理由は、石田裕がこの日の登場曲に使用したのが、三浦監督が現役時代に使っていた「リーゼントブルース」だったからだ。横浜スタジアムに響き渡ったメロディーに、往年のファンからはどよめきが起き、大盛り上がりだった。指揮官は「いい曲使っているなと思って、裕太郎と話をしましたけど、すごくグッとくる思いがありましたし、伝わりました」とうれしそうに目尻を下げた。

 幼少期から大のベイスターズファンで、横浜スタジアムにも足繁く通っていた石田裕は、「もうエースと言えば三浦監督ですし、僕が球場に足を運んだときに監督が投げることが多かったので、今日は監督の力を借りようかなっていうのもありました」と明かす。さまざまな思いを込めた一曲に乗って、快投を披露した。

 もちろん、三浦監督が褒めたのは選曲だけではない。「裕太郎があそこしっかり流れを引き戻して無失点でつないでくれた。難しいところだった思う。先発と違ったところで4イニング投げてくれた。非常に素晴らしい投球だったと思います」。初回に両軍5点を取り合う荒れた試合を引き締めた55球に、最大級の賛辞を送った。

(町田利衣 / Rie Machida)

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