好救援トライネン、佐々木朗希への“恩返し”「助けるチャンス」 9回に鳴ったブルペンの電話

ブルワーズ戦で力投したドジャースのブレイク・トライネン【写真:荒川祐史】
ブルワーズ戦で力投したドジャースのブレイク・トライネン【写真:荒川祐史】

絶体絶命のピンチを凌いだトライネン

【MLB】ドジャース 2ー1 ブルワーズ(日本時間14日・ミルウォーキー)

 ドジャースは13日(日本時間14日)、敵地で行われたブルワーズとのリーグ優勝決定シリーズ第1戦に2-1で勝利した。9回は佐々木朗希投手がピンチを背負うも、後をうけたブレイク・トライネン投手が凌いで薄氷勝利。試合後にトライネンは「ロウキは(ポストシーズン)素晴らしい活躍をしていて、彼を助けるチャンスを得た。その機会を与えてくれた神に感謝していた」と振り返った。

 2点リードの9回、ドジャースはプレーオフで好投を続ける佐々木を守護神として投入。しかし、1死からコリンズに四球、バウアーズに中越え二塁打を許し、チョウリオの犠飛で失点。その後イエリッチに四球を与えたところでロバーツ監督は交代を告げた。

 ここでマウンドに送ったのは、後半戦で不調だったトライネンだった。佐々木がバウアーズに二塁打を与えたところでブルペンの電話が鳴り、準備を始めた。「コントレラスと対戦する準備を命じられたんだ」。

 昨年は50試合で防御率1.93の成績を残してブルペンを支えたが、37歳の今季は32試合で防御率5.40と苦戦。レギュラーシーズン最終盤は復活した佐々木がブルペンを救った。

「プロとして、チームメートを救えるチャンスがあるなら、大きなプライドを持って(投げる)。自分の仕事をしたいんだ。戦いに向けて個々で準備をするけど、野球はチームスポーツだからね。間違いなく今年は、チームメートが自分を救ってくれた場面が何回もあった。チームメートを助ける機会があることは、いいことだね」

 次は佐々木を助ける番だ―――。コントレラスには四球を与えたが、4番トゥラングにはカウント2-2から高めの直球を振らせて空振り三振に仕留めた。見逃されればボールの可能性も高かった1球については、「あれほど高めに? (投げた瞬間)少しフラストレーションを感じたけど、空振りを奪えて少し嬉しかったよ!」と報道陣を笑わせた。

(Full-Count編集部)

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