長野久義、匿名の“誹謗中傷”は「気にしないで」 残した金言…求めた危機感「すぐに終わる」

引退会見に臨んだ巨人・長野久義【写真:加治屋友輝】
引退会見に臨んだ巨人・長野久義【写真:加治屋友輝】

引退会見の壇上から若手へ“愛のムチ”

 巨人・長野久義外野手が14日、東京都内で引退会見を行った。16年のプロ野球人生を終える40歳は、愛する巨人の若手へ「真面目すぎる選手が多い」などと“愛のムチ”となるアドバイスを残した。

「今シーズンはファームでの時間が長かったですし、その中で若い選手と一緒にプレーして……。そろそろかなと思った自分もいましたし、まだまだと思った自分もいたけど、若い選手に託して引退することを決めました」

 今季は1軍17試合の出場で打率.136、本塁打と打点はともにゼロに終わった。ファームでは58試合に出場するなど、若手と多くの時間を過ごすなかで“発見”も多かった。

「楽しみな選手はすごくたくさんいます」。その一方で「真面目すぎる選手も多いので、、少しゆとりをもってやった方がいいんじゃないかという話もした」と語った。自身が40歳までプレーできた要因に「いっぱいご飯を食べて、いっぱい遊んで、しっかり練習して、昼も夜も精一杯頑張りました」。オンとオフの大切を説いた。

 会見では何度も若手への助言を求められた。「とにかく楽しく野球をやってほしいですし、今はインターネットでいろいろと文句言われる時代ですけど、そこは気にせずにやってほしいと思います」。“匿名”の攻撃を受けてしまう世の中ではあるが、自分らしくプレーしてほしいと伝えた。

「みんなプロ野球に入ってくることで、素晴らしい才能を持っていると思う。そこを伸ばすには考えて練習する必要があったりとか、そういうのが大事。僕が言えるタイプではないのですが、とにかく、そんなに長くないと思ってやらないと(選手生活は)すぐに終わってしまいます。一生懸命、今を大切にすごしてくれたらいいなと思います」
 
 全力でプロ野球人生を駆け抜けた長野久義からの“金言”だった。

(湯浅大 / Dai Yuasa)

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