ド軍は九死に一生も…批判されるブ軍25歳 痛恨の”回避”に滲む怒り「クソって思った」

ドジャース戦に出場したブルワーズのブライス・テュラング【写真:ロイター】
ドジャース戦に出場したブルワーズのブライス・テュラング【写真:ロイター】

カウント1-2から抜けたスオーパー

【MLB】ドジャース 2ー1 ブルワーズ(日本時間14日・ミルウォーキー)

 ブルワーズは13日(日本時間14日)、本拠地で行われたドジャースとのナ・リーグ優勝決定シリーズ第1戦に1-2で惜敗した。9回2死満塁のサヨナラ好機で、ブライス・テュラング内野手は押し出し死球になりそうなボールをまさかの“回避”。さらに三振で終戦となった。果たして何が起きていたのか。

 ブルワーズは8回までブレイク・スネル投手に完璧に封じられたが、9回に登板した佐々木朗希投手から四球と二塁打で好機を演出。さらに中犠飛で1点を返し、さらに四球で2死一、二塁とまたもチャンスを作った。ここで相手守護神は降板。マウンドには9月に大不振に陥っていたブレイク・トライネン投手が上がった。

 ウィリアム・コントレラス捕手が四球を選んで満塁とし、打席には今季打率.288&18本塁打のテュラング。カウント1-2からの4球目、トライネンのスイーパーが大きく曲がり、誰もが死球を確信。しかしテュラングはこれを避けてしまい、同点機を逸した。頭を抱えるブルワーズファン。その次の高めボール球に手を出し、あえなく三振に打ち取られた。

 試合後のロッカーではテュラングに9回の打席への質問が寄せられた。ミルウォーキー州地元局「58ニュース」でスポーツアンカーを務めるスコット・グロツキー氏がX(旧ツイッター)にてその様子を公開。昨季ゴールドグラブにも輝いた25歳は、目も虚ろな様子で力なく言葉をふり絞った。

「最悪だよ。でも仕方ない。反射的に体が避けてしまったんだ。もうどうにもできないし、あの瞬間に戻ることもできない」とテュラング。「彼が投げてくるシンカーやスイーパーに対処しようと、高めのゾーンを意識していたんだ。でもボールがすっぽ抜けて、ああなってしまったんだ。だから、もう“しょうがない”って感じさ」と話すしかなかった。

 また、MLB公式のアダム・マッカルビー記者によると、「ベンチを見たときには、心の中で“クソッ”って思ってたよ。自分でも分かってたし、みんなも分かってたと思う。なんでそうしたのか説明できない。ただ、体が勝手に避けたんだ。そういうものなんだよ」と語ったという。

(Full-Count編集部)

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