山本由伸が1日で刻んだ偉業 証明した495億円の価値…MLB150年史に燦然と輝く“快投”

ブルワーズ戦で力投したドジャース・山本由伸【写真:ロイター】
ブルワーズ戦で力投したドジャース・山本由伸【写真:ロイター】

9回111球で3安打1失点1四球7奪三振の完投

【MLB】ドジャース 5ー1 ブルワーズ(日本時間15日・ミルウォーキー)

 ドジャースの山本由伸投手は14日(日本時間15日)、ブルワーズとのリーグ優勝シリーズ第2戦で完投勝利を挙げた。完投は渡米後初。プレーオフという大舞台での偉業ということもあり、記録ずくめの投球となった。

 2023年オフに12年3億2500万ドル(約495億円)で契約したその実力を、勝負の10月にもいかんなく発揮した。初回にチュリオに初球をスタンドへ運ばれたが、以降は安定感抜群の内容。米データサイト「オプタスタッツ」は、ポストシーズンで初球を本塁打とされながらその後無失点で完投したのは、史上2人目だと紹介。前回は1954年のワールドシリーズ第2戦でジャイアンツのジョニー・アントネリが記録した。

 ドジャースの投手がポストシーズンで完投したのは、2004年の地区シリーズでホセ・リマが達成して以来21年ぶりの快挙。メジャー全体でも2017年のジャスティン・バーランダー以来、8年ぶりとなった。

 この日は得点圏に走者を許さない投球。これはポストシーズンでは2010年の10月6日(同7日)の地区シリーズで後に殿堂入りする右腕、ロイ・ハラデイがポストシーズン初登板でノーヒッターを達成した試合以来となった。

 ドジャースは前日の第1戦でブレイク・スネル投手が8回無失点の好投を披露。2試合連続で先発投手が8イニング以上を投げたのは、ドジャースでは1988年のオーレル・ハーシュハイザー、ティム・ベルチャー以来となった。

 また、カナダメディア「スタッツ・センター」は、「敵地で行われたポストシーズンの試合で、1自責点以下&1与四球以下&3安打以下&7奪三振以上で完投した投手」を紹介。山本は史上7人目となった。

 記録にも記憶にも刻んだ1日。果たして次回以降の登板では、どんな投球を見せるだろうか。山本の一挙手一投足に注目が集まる。

(Full-Count編集部)

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