山本由伸が見せた“勲章” ナインとのハイタッチに起きた異変…熱投111球の証

“真っ黒”になった山本由伸の右手「最後まで投げさせてもらったので」
【MLB】ドジャース 5ー1 ブルワーズ(日本時間15日・ミルウォーキー)
歓喜のハイタッチに起きた“異変”があった。ドジャースの山本由伸投手は14日(日本時間15日)、敵地で行われたブルワーズとのリーグ優勝決定シリーズ第2戦の先発マウンドを託された。9回111球で3安打1失点。米国で初めて27個目のアウトを奪うと、ナインに祝福された。マウンド付近でハイタッチを繰り返す右手が“真っ黒”だった。
「最後まで投げさせてもらったので、ロジンで手が真っ黒になっていましたね。いつもはそこまで気にならない感じですけど、111球を投げたので。そういうことじゃないですかね」
完投劇場から一夜が明けたロサンゼルスで、嬉しそうに話した。ゲームセットの際に持っていた記念球は、ケースに入れられて手元に戻ってきた。「こういうの(ケース)に入れてもらえるなんて、それだけで嬉しいですよね」。大切そうに眺め、この日は回復に努めた。
任されたブルワーズとのリーグ優勝決定シリーズ第2戦のマウンド。111球の熱投で、メジャー移籍後初となる完投勝利を達成した。ドジャースの選手としては2004年地区シリーズのホセ・リマ以来、21年ぶりの偉業。メジャー全体でも2017年のジャスティン・バーランダー以来、8年ぶりの快挙で、歴史に名前を刻んだ。
「今年も、もう少しになりましたね。早いですね。最後まで全力で頑張るだけです」。いつもと変わらないリズムで、前進する。
(真柴健 / Ken Mashiba)