阪神・藤川監督「ファンは全国、世界にいる」 敵地開幕にも自信「得意としているので」

阪神・藤川球児監督【写真:小池義弘】
阪神・藤川球児監督【写真:小池義弘】

先発は村上頌樹、有原航平の対決に決定

 阪神の藤川球児監督が「SMBC日本シリーズ2025」の開幕を前日に控えた24日、敵地みずほPayPayドームで会見に臨んだ。チームとしては2年ぶり、自身としては就任1年目での日本一に向けて「ビジターに乗り込んでゲームするのは非常に得意としているので。とにかくワクワクしています」と意気込みを語った。

 現役時代にも出場経験がある日本シリーズについて「過去のことについて私はほとんど興味がないですから。今この時、未来、常に楽しく準備をして臨む性格ですから。終わったことは全て置いていくタイプなので。覚えてないですね」とコメント。今季の交流戦では1勝2敗だったソフトバンクの印象について「素晴らしい選手、小久保監督も戦略家ですから。気をつけることはないですね。楽しむだけです」と自信を見せた。

 第1戦は阪神が村上頌樹投手、ソフトバンクは有原航平投手が先発する。村上に対しては「いつも通りに。それしかないです。タイトルホルダーですからね。開幕から今日まで、誰よりも当たり前にパフォーマンスを落とさずにやってくれた」と信頼を寄せた。

 DeNAと戦ったCSファイナルでは、選手たちに「暴れるぞと、と。荒々しく(やるぞと)。その中に楽しく」と伝えたという。「佐藤(輝明)にも荒々しさを思い出せと言ったら、しっかりと最終戦でホームランを打ちましたから」と手応えを口にした。日本シリーズについては「荒々しく、そして楽しくというメンバーを増やしたいなと。もってこいですね。そういう意味では近本、中野、森下、佐藤、大山。みんなチャレンジャーとして臨めるというのはいいと思います」と笑みを浮かべた。

 今季は85勝54敗4分で、2位DeNAに13ゲーム差をつける圧勝で2年ぶりにリーグ優勝。15日から始まったクライマックスシリーズのファイナルステージでもDeNAを3連勝で一蹴し、日本シリーズに駒を進めた。

 ソフトバンクとの日本シリーズは、リーグ2位から勝ち上がって進出した2014年以来、11年ぶり。ダイエー時代の2003年、南海時代の1964年と過去3度の対戦でいずれも敗れている。

 第5戦までに日本一を決めれば甲子園での胴上げとなるが、「私たち阪神タイガースのファンというのは、もう、全国、世界にいますから、関西だけではない時代に入ってますし」とコメント。「聖地甲子園にはどんな状況でも帰れることは決まってますからね。それよりも、ビジターゲームで立ち向かうというのが、最も得意としてますから。明日が待ち遠しいです」と、まずは敵地で勢いをつけることに気合十分の様子だった。

(Full-Count編集部)

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