DeNA三浦大輔監督「充実した5年間」 リーグ優勝果たせず“無念”「悔しかったシーズン」

退任会見に臨んだDeNA・三浦大輔前監督【写真:小池義弘】
退任会見に臨んだDeNA・三浦大輔前監督【写真:小池義弘】

2021年から指揮を執り、監督通算343勝342敗1分け

 DeNAの三浦大輔監督が20日、横浜市内で「三浦大輔監督退任会見および新監督就任会見」に臨んだ。2021年から5年間指揮を執り、今季はリーグ2位からクライマックスシリーズ(CS)に挑んだが、阪神とのファイナルステージで3連敗を喫して“終戦”。会見では「みなさん長い間お世話になりました。ありがとうございました」と思いを届けた。

 就任1年目だった2021年こそ最下位に沈んだものの、2022年から4年連続Aクラス入り。昨年は3位からCSを勝ち進み、26年ぶりの日本シリーズ制覇に導いた。しかし悲願のリーグ優勝を掲げて挑んだ今季、71勝66敗6分けの2位ながら、阪神に13ゲーム差をつけられて独走優勝を許した。CSは巨人に2連勝してファーストステージを突破も、ファイナルステージは1勝もできず、17日に敗退が決まった。

 紺のスーツに青のネクタイを身にまとい、お決まりのリーゼント姿で会見に出席した三浦監督は5年間を振り返り、「本当に充実した5年間だった」。それでも「昨年CSを勝ち上がって日本シリーズの優勝ができて、今年リーグ優勝からもう一度あの舞台に立つというところで、リーグ優勝できなかった。そこですね。そこが一番。それが達成できなかったのが一番大きいですね」と、リーグ優勝を逃した悔しさを滲ませた。

「全員が同じ目標で本気でそこを目指して戦っていく中で、なかなか思い通りにいかなかったり苦しんだこともありましたし、ひとつになって戦って勝てた試合もたくさんありましたし、リーグ優勝できなかった悔しかったシーズンですね」と、悲願の頂点に立てなかったが退任につながったことを明かした。

 三浦監督は、球団歴代3位の監督通算343勝をマーク。342敗30分けの勝率.501で、1つ勝ち越して終えた。343の白星の裏で「まず監督就任して最初に1勝目を挙げるまで時間がかかった。ひとつ勝つのがどれだけ大変か改めて感じました」と1勝する難しさに直面した。「年々選手たちが成長していく中で最後まで諦めない姿勢、毎試合横浜スタジアムに満員のファンの中で戦えているのも幸せでしたし、昨年3位から優勝できたのもそうですし、横浜の街でたくさんのファンの方とよろこびあえたのも印象に残っています」と目を輝かせた。

 ファンに愛された“ハマの番長”は、惜しまれながら監督生活に終止符を打った。「監督としてリーグ優勝できませんでしたけど、毎試合最後まで諦めずに熱い声援を送っていただきありがとうございました。今年で監督を辞めますけど、ベイスターズを応援して、皆さんと一緒にリーグ優勝、日本一を目指して応援していただけたら」と感謝を口にした。

 今後については「死ぬまで野球からは離れられないですし離れたくない。もっと野球を勉強して野球の楽しさ、おもしろさを沢山の人に伝えていきたいと思います」と語った。

(Full-Count編集部)

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