佐々木朗希に同僚たちの“本音”「ユニコーン」 思わずポツリ…「チームメートでよかった」

佐々木は1回無安打無失点…PS6登板で防御率1.29
【MLB】ドジャース 3ー1 ブルワーズ(日本時間17日・ロサンゼルス)
ドジャース・佐々木朗希投手は16日(日本時間17日)、本拠地で行われたブルワーズとのリーグ優勝決定シリーズ第3戦に9回から救援登板。1回無安打無失点で今ポストシーズン3セーブ目を挙げた。試合後、クラブハウスでは“苦境”も経験したルーキーに同僚たちから称賛の声が寄せられた。
佐々木は2点リードの9回からマウンドへ。先頭のボーンに初球から99.7マイル(約160.5キロ)を計測するなど、剛速球が唸りを上げた。その後ベッツの好守備で1死を奪うと、続く打者を遊飛、最後はダービンを空振り三振で切り抜けた。最速は99.8マイル(約160.6キロ)。1回13球を投げて無失点に封じた。
デーブ・ロバーツ監督は試合後の会見で佐々木の投球について触れ、「調子がよくなかったり、ベンチで感情的になることもあった。(佐々木が涙ぐむ)写真や映像がたくさん(SNSに)出ていた」とシーズン序盤を回顧。「彼の成長は、直線的ではなかった」とし「彼がこの役割を担っていることを、4月や5月の時点で誰も予測できなかっただろう」と、“V字回復”を果たした23歳を称えた。
一方でナインはどう見ていたのか。ともに佐々木の快投を引き出した正捕手ウィル・スミスは「今晩はグレートな投球だったと思う。(前回登板と比べて)制球がよくなった。(ストライク)先行で、相手にプレッシャーをかけていた」と称賛。「シリーズ第1戦は球速が上がらずに途中降板となったが、見事に立て直したことを評価し、中でもスプリットは本当にえげつなかった。いい感じだったね」とした。
ともにブルペンで準備をしてきた投手陣からも絶賛の声が相次いだ。6回途中からマウンドに上がったアレックス・べシア投手は「ブレイク(・トライネン)が登板して戦いを続け、バンダが登板して……素晴らしいピッチング、そしてロウキが登板して(一度頷いて)100マイルの球を投げ込んだ。だから……ブルペン陣にとっては良い日だった」と、ゼロで繋いだ救援陣の働きに納得の様子を見せた。
また、8回を1イニング無安打無失点1奪三振に抑え、佐々木にバトンを渡したアンソニー・バンダ投手は「彼は常に素晴らしい男だった。誰もが彼の潜在能力を理解していた。それを今彼は発揮してくれている」と絶賛。「ブルペンに行って、雰囲気が違うこと、ブルペンから登場するときには先発とはエネルギーが違うということは理解している。彼はそれを受け入れている。見事だ。最初から私は彼がユニコーンのような男だと言っていた。とにかく正直、彼がチームメートでよかったと思っている」と、先発からブルペンに移って活躍する右腕を称えた。
(Full-Count編集部)