歓喜の美酒を終え…ベッツが放った一言 “野望”に前進も慢心なし、4度目頂点へ滲む想い

ドジャースのムーキー・ベッツ【写真:ロイター】
ドジャースのムーキー・ベッツ【写真:ロイター】

ベッツは2018、2020、2024年にWS制覇

 ドジャースは17日(日本時間18日)、本拠地で行われたブルワーズとのナ・リーグ優勝決定シリーズ第4戦を5-1で制し、4連勝でワールドシリーズ進出を決めた。歓喜に沸くナインの中、ムーキー・ベッツ内野手は改めて想いを綴り、気を引き締めた。

 ベッツは勝利を決めると、感情を爆発。その後、米放送局「MLBネットワーク」のインタビューに応じたベッツは大谷を大絶賛。「偉大だよ。何度も言っているけど、僕たちはブルズで、彼はマイケル・ジョーダンのような存在だよ。彼がいつどこに行こうが、我々はついていく。彼がチームにいてくれて本当にうれしい」などと語り、シャンパンファイトでも肩を組み合って写真撮影を行った。

 その後だった。ベッツはインスタグラムを更新し、「Job. is. not. finished.」とし、リーグ優勝決定シリーズのハイライトをまとめた動画を投稿した。ベッツが添えた言葉は、NBAレイカーズで活躍したレジェンド、故コービー・ブライアントの名言として知られている。

 2009年のNBAファイナル。レイカーズは2連勝スタートを切ったものの、会見に現れたコービーの表情は険しかった。「ハッピーじゃないのか?」と問われたコービーは「まだ仕事は終わっていない。そう思うからだ」と発言した。結果としてチームは4勝1敗でファイナルを制した。何度も死闘を制し、また敗者の経験もあるからこそ、最後まで油断などしないというのがコービーの姿勢だった。

 ベッツは今季開幕前にノロウイルスに感染し、体重が10キロも減少。レギュラーシーズンではなかなか調子が上がらなかったが、9月は打率.299、6本塁打23打点、OPS.899と復調。ポストシーズン全体では打率.293、OPS.809の成績を残している。何より本格転向した遊撃守備で好守を連発。リーグ優勝決定シリーズ第3戦の9回はジャンピングスローで先頭をアウトにし、佐々木朗希投手の快投を支えた。

 ベッツはレッドソックス時代の2018年、ドジャース移籍後の2020、2024年に計3度のワールドチャンピオンに輝いている。昨年の優勝セレモニーでは「俺は両手いっぱいに(リングを)欲しいと思っているんだ」と“野望”を明かしていた。4度目の頂点へ――ワールドシリーズでも「仕事」を全うする。

【実際の映像】「仕事はまだ終わってない」 ベッツが投稿した“特別映像”

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