DeNA相川亮二新監督「必ず優勝できる」 三浦監督の“81”を継承…オファーに「武者震い」

就任会見に臨んだDeNA・相川亮二新監督【写真:小池義弘】
就任会見に臨んだDeNA・相川亮二新監督【写真:小池義弘】

2021年からDeNAのコーチを務めていた。

 DeNAは、来季監督に相川亮二1軍ディフェンスチーフコーチ兼野手コーチが就任すると発表した。2021年から指揮を執った三浦大輔監督が今季限りで辞任。新体制で悲願のリーグ優勝を目指す。横浜市内で「三浦大輔監督退任会見および新監督就任会見」に臨み、「まさに武者震いするような体中の血がかけめぐる感じでした」と話した。

 相川氏は監督のオファーをもらい、「武者震いすることってこの年でないんですけど、体が震えるというか、まさに武者震いするような体中の血がかけめぐる感じでした」と興奮を隠せなかった。「三浦さんがつくったものを継承してやっていきたいというのを聞いて、微力ながら貢献したいというのが一番」とし、三浦監督が5年間かけて築き上げた野球をベースに来季に臨む。

 その中でも相川新監督が大事にするのは全員でチームをつくる取り組みをしていて、小さいこと、ゲームで言うと凡事徹底、そんなに最下位から優勝まで僕は力の差はないと思っています。小さいことを積み重ねて強いチームになれると思っているので、そこをみんなで作り上げていければと思っています」。その中で、捕手出身の新指揮官は「打線もリーグ1位。バッテリーを中心とした投手力が鍵になる。バッテリーで戦えれば必ず優勝できると僕は考えています」と話した。

 相川氏は捕手として1994年ドラフト5位で東京学館高から横浜(現DeNA)に入団。2009年からヤクルトに移籍し、2014年オフにFA権を行使して巨人に入団した。2017年限りで現役を引退。現役通算1508試合出場を誇り、2006年と2013年には侍ジャパンの一員としてワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場した。

 現役引退後は2019年から巨人のコーチを務め、2021年からDeNAの1軍バッテリーコーチに就任。松尾汐恩捕手の育成などを行い、今季は1軍ディフェンスチーフコーチ兼野手コーチを務めていた。監督を務めるのは自身初。「まず尊敬する監督、今まで出会った中で何人かいて理想はあるんですけど、相川亮二は相川亮二でしかない。そこは自分の中でしっかり作り上げていければいいのかなと思います」と、自らが描く“監督像”を追及するようだ。

相川新監督「苦しいときにどう踏ん張るかが大事」

 背番号は三浦監督の「81」を継承した。三浦監督に相談したところ「好きなようにしろと。三浦さんとずっとやってきた、監督として継承するという意味でつけさせてもらいたいと」と話した。一方で三浦監督は「相川新監督がよければ思うようにやってもらいたいと思いますし、継承してつけたいという思いを聞いたときはうれしかったですね」と笑顔を浮かべた。

 49歳の新指揮官の目標は変わらず、リーグ優勝だ。「4年間優勝できると思って戦ってきていますし、来年もそれは変わらないです」と断固たる決意。その上で大事になるのが「最低でも、月単位でいうとマイナスをつくらない、常にプラスをつくって1年間戦っていくことが重要」と話した。

「今年9月の戦いは素晴らしい戦いができた。1年間続けるのは難しいかも知れないけどそれをしないとリーグ優勝はできない、苦しいときにどう踏ん張るかが大事」と相川新監督。「9月の順位が決まった中での戦いだったかも知れないけど、それができる、ここ一番で力が出せるチームにはなっているので、それが重要だと思います」と、チームの底力を信じている。

(Full-Count編集部)

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