5球団競合の1位逸材、30試合登板&初勝利の25歳右腕ら…続々デビューの楽天ルーキーの1年

楽天・宗山塁【写真:古川剛伊】
楽天・宗山塁【写真:古川剛伊】

明大・宗山は昨秋最多の5球団指名の末に楽天へ入団

「2025 プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」が23日に開催される。昨秋指名された選手たちは、プロ1年目のシーズンをどのように過ごしたのか。今季は1軍で規定打席に到達した宗山塁内野手や、中継ぎで30試合に登板した江原雅裕投手ら、楽天の新人が存在感を示した。

 5球団競合の末、1位指名で楽天に入団した宗山は、京セラドームで行われた開幕戦(3月28日・オリックス戦)に「2番・遊撃手」で先発出場。1点を追う9回1死三塁で迎えた第4打席に安打を放ち、デビュー戦で初安打&初打点をマークした。その後も本拠地開幕戦で2安打を放つなど、5試合連続安打と鮮烈なスタートを切った。

 5、6月はやや調子を落としたが、それ以外の月は月間打率2割台後半から3割を記録。新人野手として球団4人目の100安打を達成した。9月29日のオリックス戦では、12球団の新人で最も早く規定打席に到達。122試合で430打数112安打、3本塁打、27打点、打率.260という成績で1年目を終えた。守備面でも安定感を発揮し、新人王候補として注目されている。

 3位指名の中込陽翔投手は中継ぎとして7試合に登板。春季キャンプでは1軍メンバー入りを果たしたが、開幕は2軍スタートとなった。それでも5月4日に1軍初登板。大学の先輩・田中貴也捕手とバッテリーを組み、連打でピンチを招きながらも最後は左飛で切り抜け、笑顔でマウンドを降りた。今季は主に2軍で41試合に登板し、防御率1.83と安定した成績を残した。来季の1軍定着が期待される。

 中込と同じく中継ぎで存在感を示したのが、4位指名の江原だ。春季キャンプからアピールを重ね開幕1軍入り。開幕戦(3月28日・オリックス戦)では4番手として登板し、得点圏に走者を背負いながらも無失点で切り抜けてプロ初登板を飾った。その後は登録と抹消を繰り返しながらもシーズンを通して30試合に登板。9月15日のロッテ戦では、同点の延長12回に登板し無失点。その裏、小郷裕哉外野手の球団通算2000号となるサヨナラ弾が飛び出し、江原は待望のプロ初勝利を挙げた。

 シーズン終盤には5位の吉納翼外野手と6位の陽柏翔内野手も1軍デビューを果たした。吉納は2軍で95試合に出場し、打率.223、5本塁打。9月29日に初昇格し2試合に出場した。陽はシーズン最終盤の10月3日に代打で一軍デビュー。6回の初打席でレフトへ放った打球が初安打となった。2軍では87試合に出場し、打率.237、24打点、13盗塁を記録。得点圏打率.317と勝負強さを発揮した。

(「パ・リーグ インサイト」編集部)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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