マリナーズ、球団初のWS進出ならず あと8死から痛恨逆転被弾…王手→2連敗で終戦

ブルージェイズ戦に登板したマリナーズのブライアン・ウー【写真:ロイター】
ブルージェイズ戦に登板したマリナーズのブライアン・ウー【写真:ロイター】

イチロー氏の2001年以来のALCS進出も及ばず

【MLB】Bジェイズ 4ー3 マリナーズ(日本時間21日・トロント)

 マリナーズは20日(日本時間21日)、敵地でブルージェイズとのア・リーグ優勝決定シリーズ第7戦に逆転負けを喫し、あと1勝で球団史上初めてとなるワールドシリーズ進出を逃した。1977年の球団創設以来、メジャー30球団で唯一ワールドシリーズ進出がない。

 互いに3勝3敗で迎えた最終決戦は、序盤から接戦となった。初回、マリナーズは先頭のロドリゲスが三塁線を破る二塁打で出塁すると、1死からネイラーの右前適時打で先制。続いて1死一塁からポランコが打った三ゴロでは、二塁からの送球がジャンプした一走ネイラーのヘルメットに当たり、守備妨害と判断されて併殺が成立する珍事となり、1点で終わった。

 直後の攻撃でブルージェイズは1死一塁から絶好調のゲレーロJr.が左前打で好機をつくり、2死一、二塁からバーショの中前適時打で同点に。しかし、マリナーズは3回にはロドリゲスが左翼席に叩き込むPS4号ソロで勝ち越し。5回にも主砲ローリーのPS5号ソロが飛び出して突き放した。

 先発のカービーは前回登板の15日(同16日)のブルージェイズとの第3戦では5回途中までに3本塁打を浴びて8失点と打ち込まれたが、中4日の登板で4回1失点と意地を見せた。だが、2番手のウーが7回、1死二、三塁のピンチを招くと、代わったバザルドがスプリンガーに痛恨の逆転3ランを浴びた。

 ア・リーグ西地区優勝を果たして臨んだ今季のポストシーズンは、地区シリーズでタイガースを3勝2敗で破って突破。リーグ優勝決定シリーズでは、本拠地での第5戦で勝利して王手をかけたが、前日19日(同20日)の第6戦で敗れて3勝3敗とされていた。

 マリナーズはメジャー30球団で唯一ワールドシリーズ進出なし。イチローが入団した2001年にはメジャー史上最多タイとなるレギュラーシーズン116勝を挙げたが、ア・リーグ優勝決定シリーズでヤンキースに敗れていた。同年以来、24年ぶりにリーグ優勝決定シリーズ進出を決めたが、あと1勝及ばなかった。

 ブルージェイズは1992年と1993年にワールドシリーズ連覇を果たし、それ以降は遠ざかっていた。ポストシーズンでは主砲ゲレーロJr.がポストシーズン6本塁打と大暴れ。24日(同25日)から大谷翔平投手らを擁するドジャースと激突する。

(Full-Count編集部)

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