山本由伸、記録づくめの歴史的完投 「2001年以来」「37年ぶり」…“Mr.オクトーバー”襲名へ

PSで2試合連続完投勝利は2001年シリング以来
【MLB】ドジャース 5ー1 Bジェイズ(日本時間26日・トロント)
ドジャース・山本由伸投手は25日(日本時間26日)、敵地で行われたブルージェイズとのワールドシリーズ第2戦に先発登板。9回1失点8奪三振で完投勝利を挙げた。超強力打線を圧倒する快投。メジャーリーグの歴史にその名を刻んだ。
序盤は粘りの投球だった。初回、先頭のスプリンガーに左翼線二塁打を浴びると、2番のルークスにも左安打を許した。無死一、三塁のピンチを招き、3番のゲレーロJr.を空振り三振に仕留めた。4番のカークは一直、続くバーショは見逃し三振に仕留めて無失点で切り抜けた。
2~3回も先頭打者の出塁を許し、3回はカークに同点犠飛を浴びた。しかし、ここから本領を発揮した。多彩な球種でブルージェイズ打線に的を絞らせず、凡打の山を築いた。最後は9回のマウンドへ。3者凡退に退け、9回105球を投げて4安打1失点、8奪三振で完投勝利を挙げた。ナ・リーグ優勝決定シリーズ第2戦の9回1失点完投に続く、エースのピッチングだった。
2試合続けての完投は、文字通り歴史的な投球となった。ブルワーズ戦での完投自体も、ドジャースの投手としては2004年のホセ・リマ以来21年ぶりだった。ポストシーズンでの2試合連続完投勝利は、2001年のカート・シリング以来メジャー24年ぶりの偉業。さらに、同一年でのポストシーズンで完投は2014年のマディソン・バンガーナー以来11年ぶり。また、球団公式ブログ「ドジャー・インサイダー」によると、ドジャースの投手によるポストシーズンでの2試合連続完投は、1988年のオーレル・ハーシュハイザー以来だった。メジャー2年目で“エース”の投球を証明した。
(Full-Count編集部)