「もう終わったことだ」 大敗から切り替え強調も…ベッツが悔やんだ「試合の分かれ目」

「もう終わったことなので、とにかく切り替えて次に備えるだけだ」
【MLB】Bジェイズ 11ー4 ドジャース(日本時間25日・トロント)
淡々とした口調だった。ドジャースのムーキー・ベッツ内野手は、硬い表情で報道陣の取材に応じた。世界一連覇への初陣で、まさかの11失点大敗。「もう終わったことだ。いろんなことがあった。特に序盤からプレッシャーのかかる場面が多かったと思う。そういう場面を経験できたのは良かった」と肩を落とした。
チームリーダーが敗因に挙げたのは序盤の拙攻だ。2回、エンリケ・ヘルナンデスの先制打を放った後、1死満塁のチャンスをつかんだが、パヘスが空振り三振。大谷の一ゴロと相手先発イェサベージを捕まえきれなかった。
「ああいう場面をものにできなかったのは痛かった。相手も今すごく調子がいいチームだし、そういうチャンスでは確実に得点しないといけない。あそこが試合の大きな分かれ目になった」
3回もスミスの右前適時打で2点リードに広げたが、打線がつながらず。「序盤のチャンスであと一押しできていればという感じだ」。試合の主導権をつかみきれなかった。
ポストシーズンの連勝は5で止まった。「みんな気持ちの切り替え方は違う。特別な方法があるわけじゃない。もう終わったことなので、とにかく切り替えて次に備えるだけだ」。3度のワールドシリーズ制覇を経験している33歳は前を向いていた。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)