カーショーが山本由伸を大絶賛「異次元だ」 アメージング4連発「本当に完璧だ」

「今年はさらに異次元にいる。本当に驚異的だ」
【MLB】ドジャース 5ー1 Bジェイズ(日本時間26日・トロント)
ドジャースの山本由伸投手は25日(日本時間26日)、ブルージェイズとのワールドシリーズ第2戦で2試合連続の完投勝利を飾った。今季限りで現役引退するクレイトン・カーショー投手は「本当に驚いた。今夜は全てをやってのけた。相手は強力打線なのに、見事でした」と大絶賛だった。
初回無死一、三塁といきなりピンチを招いたが、ゲレーロJr.をカーブで空振り三振。カークを一直、バーショを見逃し三振とゼロで切り抜けた。「特に印象的だったのは初回の切り抜け方だ。打者はブラディ(ゲレーロJr.)。あの場面で自分を落ち着かせ、何とかピンチを脱出して、しかも球数を抑えた。2回もエラーがあって、3回まで走者を背負ったが、それでも全部切り抜けた」と目を丸くした。
3回1死一、三塁で許した同点犠飛から20者連続でアウトを奪った。「序盤は相手も勢いがあってバタバタしたが、立ち上がりさえ落ち着けば、あとは完璧。本当に完璧だったと思う」と大きくうなずいた。メジャー2年目で大車輪の活躍を見せているものの、「若いとは言っても、もう7、8年プロとしてやっている。日本では3度も(最優秀投手賞を)とっているし、こういう大舞台には慣れている。去年もそうだったが、今年はさらに異次元にいる。本当に驚異的だ」と称えた。
レジェンド左腕は約5分間の取材対応で「Amazing(アメージング)」を4度も連発した。「投げるフォームは本当に美しいんです。何度も言っているけど、あれは理想的な投げ方だと思う。無駄な動きがなく、非常に効率的。そして、何よりいろんなことができる。アメリカに来た頃は基本的にストレート、カーブ、スプリットの3球種だったが、今ではシンカー、カットボール、スライダーまで投げて、6種類全てを自在に操っている。本当に見事だ」。通算223勝左腕から賛辞の言葉が止まらなかった。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)