衝撃投球の山本由伸に幹部「想像を超えている」 497億円を投資した理由…米メディアに明かす

ドジャース・山本由伸【写真:荒川祐史】
ドジャース・山本由伸【写真:荒川祐史】

シーズンでも抜群の安定感…プレーオフで2戦連続の完投

 ドジャースの幹部もニンマリのことだろう。山本由伸投手は25日(日本時間26日)、敵地・ブルージェイズとのワールドシリーズ第2戦に先発し、9回1失点8奪三振でポストシーズンで2試合連続の完投勝利を挙げた。12年総額3億2500万ドル(約497億円)の契約に応える好投に球団編成は「ある意味、想像を超えているよ」と驚いていると、米メディアが伝えている。

 米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」は26日(同27日)、FAになる前に何度も日本へ渡り、実際に投球を視察したドジャース編成部の幹部ゲイレン・カー氏のコメントを紹介。「私たちは彼がメジャーリーグレベルで通用する能力を本当に信じていたし、彼の球質を信じていた。それが私たちが彼に与えた契約に反映されていた。彼が我々の期待を超えたとは言わない。彼は自分自身を証明したんだ。メジャーで1球も投げる前に、なぜ彼にあのような契約を与えたのかと疑問に思う人がまだいるなら、彼はおそらく今までにその疑問に答えただろう」と話したと伝えた。

 日本時代には3年連続で沢村賞を獲得したとはいえ、メジャー経験のない男に3億2500万ドルを投資することには懐疑的な声もあった。それでも山本は1年目から7勝(2敗)、メジャーになれた2年目の今季は開幕からローテーションを守り、名門球団のプレッシャーの中でもシーズンを完走。さらには価値あるプレーオフでの舞台での2戦連続完投をやってのけた。

 同僚のエンリケ・ヘルナンデス内野手も試合後、「あの金額を得たのには、ちゃんと理由があるんだ。彼らは(現在の)彼という人間そのものに対して、その金を払ったんだ」と山本の価値を力説した。

(Full-Count編集部)

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