大谷翔平、マルチHRに雄叫び 日本人単独最多PS11号&球団タイ今季PS8号、本拠地熱狂

1試合4長打は119年ぶりWS記録の快挙
【MLB】ドジャース ー Bジェイズ(日本時間28日・ロサンゼルス)
ドジャースの大谷翔平投手は27日(日本時間28日)、本拠地で行われたブルージェイズとのワールドシリーズ第3戦に「1番・指名打者」でスタメン出場し、7回の第4打席にこの日2発目となるワールドシリーズ3号を放ち、雄叫びを上げた。ポストシーズンでは通算11号となり、松井秀喜を抜き日本人単独最多となった。
4-5の7回1死だった。初球の甘く入ったフォーシームを逃さず捉えると、打球は左中間スタンドへ。打球速度107.8マイル(約173.5キロ)、飛距離401フィート(約122.2メートル)、角度26度の一発に、大観衆の声援を浴びながら右腕を突き上げダイヤモンドを一周した。これで1試合4長打となり、1906年第5戦のフランク・イズベル以来、史上2人目となるワールドシリーズ記録となった。
大谷のバットから快音が止まらない。サイ・ヤング賞3度を誇るマックス・シャーザー相手に、初回の第1打席にカーブを右翼線に運ぶエンタイトル二塁打を放ち、ポストシーズンでは自己最長の6試合連続安打となった。1-0の3回1死で迎えた第2打席、見逃せばボール球という内角高めのフォーシームを詰まりながらも豪快に右翼席へ。打球速度101.5マイル(約163.3キロ)、飛距離389フィート(約118.5メートル)、角度32度の豪快弾に本拠地は熱狂に包まれた。2-4の5回1死一塁の第3打席では、代わったばかりの左腕フルハーティから左中間を破る適時二塁打を放ち、フリーマンの適時打で同点のホームを踏んだ。
大谷はこれで今季のポストシーズンでは8本目。コーリー・シーガー(2020年、現レンジャーズ)が持つ球団記録に並んだ。メジャー最多記録はランディ・アロザレーナ(2020年、レイズ)10本となっており、2本差に迫った。また大谷の1試合2発はポストシーズンで自身3度目となった。
24日(同25日)の第1戦では、7回の第4打席で自身ワールドシリーズ初本塁打となる2ランを放った。9回2死で迎えた第5打席では敵地から「We don’t need you!」のチャントが起き、チームは4-11で初戦を落とした。25日(同26日)の第2戦は4打数1安打。山本由伸投手が9回1失点と好投し、対戦成績を1勝1敗のタイに戻した。