大谷翔平は「2人の人間が1人になった」 9出塁に指揮官感嘆…登板には慎重「都度判断」

大谷は前日9打席連続出塁
【MLB】ドジャース ー Bジェイズ(日本時間29日・ロサンゼルス)
ドジャースの大谷翔平投手は28日(日本時間29日)、本拠地ブルージェイズとのワールドシリーズ第4戦に「1番・投手兼指名打者」で出場する。前日にチームは救援を全員使い果たすなど延長18回の死闘。デーブ・ロバーツ監督は「私たちは様子を見て、都度判断する。なので(何イニング投げてほしいという)期待はない」と慎重だった。
前日の第3戦は圧倒的な活躍だった。初回の第1打席に二塁打を放つと、3回の第2打席にはシリーズ2本目となる一発。5回の第3打席は適時二塁打、7回の第4打席は試合を振り出しに戻すソロ本塁打を叩き込んだ。それ以降、試合は両軍膠着状態。大谷は勝負してもらえず、4つの申告敬遠含む5四球をマークしていた。
指揮官は前日を振り返り、「いい回答が見つからない。(大谷は)2人の人間。2人の人間が1人になった上に、クレイジーな期待を実現してしまう」と苦笑いしていた。続けて「(2人が)1つになることは不可能なこと(をやってしまう)。全視線が彼の元に集まっているのに、メンタルも、身体も整っていて最高のパフォーマンスを披露する。彼の比較対象になれる人はいない」と称賛の言葉を並べた。
チームは延長18回に最後はフレディ・フリーマン内野手のサヨナラ弾で試合を決めた。ただ、その時点で救援陣を全9人使用。最後は山本由伸投手が完投から中1日で準備していた。
中でもジャスティン・ロブレスキー、佐々木朗希、エメ・シーハン、エドガルド・エンリケス、ウィル・クラインの5投手は回跨ぎをしていた。「昨晩は大激戦だったけど、今日は総動員という状況だ。誰が起用可能なのか。そして、誰を起用することが適切なのか」と慎重な姿勢を見せた。
大谷は前日に9打席連続出塁。一方で、途中足を気にする仕草もあった。指揮官は「彼(の身体)がどう感じているか。(身体が)どう見えるのか。そこを見てから、決めていく」と語った。
(Full-Count編集部)