ド軍敗戦後…最後までベンチにいた男に感涙「心が張り裂けそう」 “見納め”の可能性

ブルージェイズ戦を戦ったドジャースナイン【写真:ロイター】
ブルージェイズ戦を戦ったドジャースナイン【写真:ロイター】

ロハスは今オフにFA

【MLB】Bジェイズ 6ー1 ドジャース(日本時間30日・ロサンゼルス)

 哀愁漂う姿だった。ドジャースは29日(日本時間30日)、ブルージェイズとのワールドシリーズ第5戦に敗れ、シリーズ成績は2勝3敗で崖っぷちに追い込まれた。意気消沈したドジャースタジアム。1人佇む選手にLAファンも「本当に悲しい」と涙を浮かべている。

 この日は2025年シーズンのドジャースタジアムで行われる最終戦。勝って敵地に乗り込みたかったが、先発のブレイク・スネル投手が3球で2被弾するなど終始劣勢の展開に。打線がつならず、バッテリーミスも重なって連敗を喫した。

 最後のアウトを取られ、ドジャースナインもすぐにベンチ裏に戻っていった。しかし、ミゲル・ロハス内野手だけは違った。地元メディア「ドジャース・ネーション」のダグ・マッケイン記者は自身のX(旧ツイッター)を更新し、「ドジャースが第5戦で敗れた後、ミゲル・ロハスはしばらくの間ドジャースのダグアウトに残っていた。彼はダグアウトを最後に離れたドジャースの選手だった」と伝えている。ロハスの表情はどこか寂しそうにも映った。

 2023年からドジャースに加入した36歳はこのオフにFAを迎える。誰からも愛される人格者だが、今季はスタメン出場が減少。今年のポストシーズンでは計12打席しか立っていない。ロハスは地区シリーズを制したシャンパンファイトでは、同メディアの取材に応じ「私はここで現役終了することを望んでいる。なぜなら、私は来年シーズン終了後に引退するからだ」と、来季限りでの引退宣言をしている。

 ロハス本人は残留を熱望しているものの、限られたロースター枠の中で来季もドジャースユニホームを着ているかは分からない。それだけに、「これが野球への情熱というものだ。本当に胸が痛む」「心が張り裂けそうな光景だ。ミゲル・ロハスがベンチに残っている、その姿がすべてを物語っている。純粋な情熱、純粋な痛み」「まるでドジャースタジアムへの別れのように感じる」「彼は本物だ」「本当に切ない」と米ファンの心を打ったようだ。

(Full-Count編集部)

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