6球で予感した新人の快投…完璧な大谷封じ Bジェイズ監督が称えたワンシーン

ドジャース戦で好投したBジェイズのトレイ・イェサベージ【写真:荒川祐史】
ドジャース戦で好投したBジェイズのトレイ・イェサベージ【写真:荒川祐史】

新人イェサベージが7回12K1失点、新人投手のWS10奪三振以上は76年ぶりの快挙

【MLB】Bジェイズ 6ー1 ドジャース(日本時間30日・ロサンゼルス)

 ブルージェイズのトレイ・イェサベージ投手は29日(日本時間30日)、ドジャースとのワールドシリーズ第5戦で7回3安打1失点と好投。先発全員、毎回の12三振を奪い、ポストシーズン3勝目を挙げた。「自分のカウントにできたこと、2ストライクに追い込んで自分が投げたい球を投げられた」とクールに振り返った。

 9月にデビューしたばかりの22歳右腕の奪三振ショー。ジョン・シュナイダー監督は初回先頭、大谷翔平の投ゴロ処理を見て、快投を予感していたという。

「本当に落ち着いていたね。投手は打球処理するのは難しいし、ファンブルすると慌てがちになる。でも処理して笑顔まで出てたからね。あれで『ちゃんとした精神状態だ』と思えたよ」

 無四球で10奪三振以上は2017年クレイトン・カーショー以来、WS史上5人目。12奪三振以上は2000年オーランド・ヘルナンデス以来、史上11人目12度目。新人投手がWS10奪三振をマークするのは1949年ドン・ニューカム以来76年ぶりだ。

「すごかったね。歴史的な投球だよ。あの舞台で。初球からどんどんストライクを入れて、多くの空振りを奪った。彼がボールを持っている時は別人になるね」。シュナイダー監督はひたすら賛辞の言葉を並べていた。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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