戦力外となった11人の“ドラ1” 侍Jの実力者や世代No.1の逸材も…保証なきプロの世界

戦力外通告を受けたソフトバンク・武田翔太(左)と巨人・馬場皐輔【写真:藤浦一都、古川剛伊】
戦力外通告を受けたソフトバンク・武田翔太(左)と巨人・馬場皐輔【写真:藤浦一都、古川剛伊】

馬場は現役ドラフトで阪神から巨人に移籍してわずか2年

 プロ野球の戦力外通告期間が終了し、このオフは12球団で計157人が通達を受けたことが発表された。ドラフト1位として華々しくプロの世界に入ったものの、野球人生の岐路に立った選手も。今年は11人の“ドラ1”たちが通告を受けた。

 5年ぶりの日本一を成し遂げたソフトバンクは、武田翔太投手、浜口遥大投手、風間球打投手。2011年ドラフトで宮崎日大高から入団した武田は、ルーキーイヤーにいきなり8勝を挙げ新人特別賞に輝いた。2015年侍ジャパンの一員としてプレミア12に出場。同年から2年連続2桁勝利をマークするなど通算217試合で66勝を挙げている。

 浜口もDeNA入りした1年目に10勝を挙げ、昨オフ、トレードでソフトバンクに加入してわずか1年での通告だった。4月に国指定難病である胸椎黄色靱帯骨化症の手術を受け、7月に実戦復帰した。風間はノースアジア大明桜高時代の最速157キロを誇り“世代No.1”とうたわれながら、プロ4年間で1軍登板はなかった。西武の渡部健人内野手は2023年に57試合に出場するも5年目の今季は1軍出場なしに終わった。

 阪神は森木大智投手が高卒4年で戦力外に。2022年に2試合に登板も2敗、防御率6.23に沈み、今季から育成契約になっていた。渡邉諒内野手は2013年ドラフトで日本ハムに入団。2022年オフにトレードで阪神入りし、今季は移籍後最少となる22試合の出場にとどまった。

 巨人の馬場皐輔投手は2023年オフの現役ドラフトで阪神から加入。2024年は1試合、今季は8試合の登板に終わった。中日の駿太外野手はオリックスで2013年から5年連続100試合以上に出場も、2022年途中に中日にトレード移籍後は代打や守備固めでの起用が多く、今季は22試合のみだった。

 ヤクルトの原樹理投手はチーム一筋10年。2022年にキャリアハイの8勝を挙げたが今季は1軍登板がなかった。山下輝投手は高いポテンシャルも怪我に泣き、1軍では2022年に2試合に登板したのみだった。宮川哲投手は2023年オフにトレードで西武から移籍。移籍2年目の今季は1軍登板こそなかったが、2軍ではチーム最多の42試合に登板していた。

(Full-Count編集部)

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