まさかの飛び出し、崩れ落ちるBジェイズ主砲 9回攻防で一体何が?…試合後に明かした胸中

Bジェイズは勝てば32年ぶりの頂点
【MLB】ドジャース 3ー1 Bジェイズ(日本時間1日・トロント)
ブルージェイズは10月31日(日本時間11月1日)、本拠地で行われたドジャースとのワールドシリーズ(WS)第6戦に1-3で敗れ、“逆王手”をかけられた。9回1死二、三塁の場面で二塁走者だったアディソン・バージャー内野手は試合後、自らのミスを悔やみ続けた。
2点を追いかける9回、先頭のアレハンドロ・カーク捕手が佐々木朗希投手の死球で出塁すると、バージャーがカウント2-2から98.9マイル(約159.1キロ)のフォーシームを捉えた。打球が左翼フェンスに埋まったことでエンタイトル二塁打となり、一時はホームまで激走したバージャーは二塁に戻った。
その後、タイラー・グラスノー投手が登板。1アウト後に“事件”が起きた。アンドレス・ヒメネスの浅い左飛でバージャーは飛び出しており、エンリケ・ヘルナンデス内野手がすぐさま二塁へ送球。ミゲル・ロハス内野手が最後まで離さず、まさかの形で併殺が成立した。驚きの展開に場内は騒然としていた。
塁上で崩れ落ちたバージャー。試合後に報道陣からなぜ飛び出したか聞かれると、「彼(キケ)が捕るなんて思わなかったんだ」と明かした。「打球が飛んだ瞬間、ショートの頭を越えると思ったんだ。あんなに伸びるとは思わなかった。正直、判断ミスだった」と悔いた。
米放送局「ESPN」のジェシー・ロジャース記者によると、アイザイア・カイナー=ファレファ内野手も「絶対に落ちると思った。1000パーセントね」と確信していた模様。ジョン・シュナイダー監督も「あれは難しい判断だった」と擁護するなど、バージャーに全ての責任があるわけではない。
ブルージェイズにとっては1993年以来、32年ぶりのワールドシリーズ制覇がかかる。運命の第7戦、勝利の女神が微笑むのはブルージェイズかドジャースか。
(Full-Count編集部)