山本由伸に“新名称”「魔術師だ」 右打者に迫る恐怖の魔球…米絶望「頭がバグる」

Bジェイズ戦に登板したドジャース・山本由伸【写真:荒川祐史】
Bジェイズ戦に登板したドジャース・山本由伸【写真:荒川祐史】

山本は96球のうち33球がスプリット

【MLB】ドジャース 3ー1 Bジェイズ(日本時間1日・トロント)

 好打者が“魔球”に崩された。ドジャース・山本由伸投手が31日(日本時間11月1日)、敵地で行われたブルージェイズとのワールドシリーズ第6戦に先発登板。6回5安打1失点の好投で崖っぷちのチームを救った。多彩な球種で強力打線を封じたが、「えげつない」「とんでもない」と米識者は伝家の宝刀に注目している。

 山本は初回1死から失策でピンチを背負うも、ゲレーロJr.を三併殺に仕留めて窮地を脱出した。味方が先制した直後の3回に1点を失うも、再三のピンチを凌ぎ切った。6回96球を投げて5安打1失点、1四球6奪三振の粘りの投球。第2戦の9回1失点完投を含め、シリーズ全体では15イニングで自責2の快投を見せた。

「ピッチング・ニンジャ」の愛称で知られる投球分析家のロブ・フリードマン氏は試合中に自身のX(旧ツイッター)を頻繁に更新し、山本の投球映像を紹介した。中でも「ヨシノブ・ヤマモト、えげつない92マイルのスプリット」「ヨシノブ・ヤマモト、キレッキレの91マイル・スプリット」などと、スプリットを取り上げ、米メディア「ジ・アスレチック」のファビアン・アルダヤ記者も「うわぁ……」とスプリットに目を丸くした。

 ともに共通して紹介したのが、5回にアレハンドロ・カーク捕手へ投じた1球だ。カウント2-2からのスプリットは見逃せばボールだったが、ストライクの軌道から急激に右打者のほうに変化し、好打者カークが全く自分のスイングをさせてもらえないほどだった。

「ベースボール・サバント」によると、球速91.9マイル(約147.8キロ)、落下幅は34インチ(約86センチ)、水平方向に13インチ(約33センチ)の動きを見せていた。山本の“魔球”に米ファンも「打てるわけない」「とんでもない球だ……」「ヤマモトは魔術師だ」「どうやって右投げの投手が右打者の外(右方向)にスプリットを投げられるんだ? 頭がバグるレベル」と脱帽していた。

【実際の映像】山本由伸の“魔球”に「頭がバグる」 米ファンが絶望した1球

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