山本由伸を相棒スミス絶賛「インクレディブル」 前日にかけていた言葉「スペシャルだった」

力投したドジャース・山本由伸【写真:荒川祐史】
力投したドジャース・山本由伸【写真:荒川祐史】

ワールドシリーズ第7戦でも好投

【MLB】ドジャース 5ー4 Bジェイズ(日本時間2日・トロント)

 ドジャース・山本由伸投手が1日(日本時間2日)、敵地で行われたブルージェイズとのワールドシリーズ第7戦で登板。9回途中から10回、11回を無失点に抑え、シリーズ3勝目を挙げて胴上げ投手になった。バッテリーを組んだスミスは「彼はこのシリーズのMVPだ。インクレディブルだった」と称賛した。

 山本は第6戦に6回1失点で勝利を挙げたが、世界一がかかったこの日も準備。5回表終了後にブルペンへ向かっていた。同点に追いついた9回の守り。スネルがピンチを作ると、山本が登板。バーショは二ゴロで2死に。続くクレメントの大飛球は中堅に入った直後のパヘスが好捕してピンチを脱した。

 延長10回も続投し、3者凡退に抑えた。すると直後の11回にスミスの勝ち越しソロ。11回のマウンドは先頭のゲレーロJr.に左翼線への二塁打を打たれ、カイナーファレファの犠打で1死三塁となった。続くバージャーには四球を与えたが、カークを併殺打に仕留めて試合終了となった。

 試合後に山本と抱き合ったスミスは「彼はこのシリーズのMVPだ。インクレディブルだった。彼に昨日『1イニングさえ投げてくれたら、私たちは勝てる』と言っていたんだ」と話した。

 試合後には山本がMVPとなることが発表された。スミスは「彼は(なんと)3イニング投げた。いやー、スペシャルだった。彼は数か月オフに入るし、それが必要だ。彼のことを思うと嬉しい。素晴らしかった」と目を細めた。

 山本はワールドシリーズは3登板で3勝0敗、防御率1.02、15奪三振。日本人選手がワールドシリーズMVPに輝いたのは、2009年の松井秀喜氏(ヤンキース)以来、史上2人目。ワールドシリーズ3勝を挙げてMVPは、2001年のWSでランディ・ジョンソン氏(ダイヤモンドバックス)以来24年ぶりの快挙となった。

(Full-Count編集部)

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