山本由伸、同僚から絶賛の嵐「あんな投手見たことない」 キケはMVPを祝う歓喜のダンス

Bジェイズ戦に登板したドジャース・山本由伸【写真:荒川祐史】
Bジェイズ戦に登板したドジャース・山本由伸【写真:荒川祐史】

フリーマン「正直ブルペンで投げ始めた時から驚いていた」

【MLB】ドジャース 5ー4 Bジェイズ(日本時間2日・トロント)

 歓喜のダンスだった。ワールドシリーズMVPに輝いたドジャース・山本由伸投手がクラブハウスへ戻ると、上半身裸のキケ・ヘルナンデスとウィル・クラインが登場曲「Frontier」を口ずさんで踊り出した。シャンパンの匂いが漂うクラブハウスが一瞬にしてダンスホールに。世界一連覇へ導いたヒーローは誰が見ても明らかだった。

 獅子奮迅の活躍だった。第6戦で6回5安打1失点で3勝3敗に持ち込むと、第7戦では9回ピンチから救援。2回2/3を投げて1安打無失点に封じてシリーズ3勝目。日本選手では2009年松井秀喜(ヤンキース)以来、日本投手では初めてのワールドシリーズMVPを受賞した。試合後のクラブハウスでは山本への賛辞の言葉が飛び交った。
 
 フリーマン「正直ブルペンで投げ始めた時から驚いていた。『え、投げるの?』って。走ってマウンドに向かう姿を見て、ドック(ロバーツ監督)に『うわ、本物のドッグだ』って言ったんです。信じられなかった。第3戦でも延長19回になったら投げるつもりだったんですよ。もう言葉にならない。あんな投手、見たことない。シリーズ3勝ですよ」

 マンシー「もう説明できないよ。第2戦で100球以上(105球)を投げて、第3戦で延長18回の試合で準備して。昨日も投げて、今日もまた……。もうとんでもないね」

 カーショー「ヤマ(山本由伸)が今夜やったことなんて、もう2度と見られないと思う。おそらく最も根性と覚悟が必要な登板だったと思う。シーズン中は中6日だったのに自分から『投げる』と言って。本当に言葉にできない。どんな気持ちでマウンドに立っていたか、想像することしかできない」

 テレビインタビューで取材に応じた大谷翔平も「由伸が世界一の投手だとみんなが思っていると思います」と声を張った。メジャー2年目の27歳が、球団初のワールドシリーズ連覇へ導いた。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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