5年越しに味わった歓喜の美酒 敵から味方へ…スネル&グラスノーがド軍に「加入した」理由

記念撮影をするドジャースのブレイク・スネル(左)とタイラー・グラスノー【写真:ロイター】
記念撮影をするドジャースのブレイク・スネル(左)とタイラー・グラスノー【写真:ロイター】

スネルとグラスノーはレイズ時代の2020年にWSで対戦

 敵として対戦した数年後、今度は“仲間”として歓喜の時を味わった。ドジャースは1日(日本時間2日)、敵地で行われたブルージェイズとのワールドシリーズ第7戦を制し、今世紀初のシリーズ連覇を達成した。先発投手としてチームを引っ張てきたブレイク・スネルとタイラー・グラスノーは、他のメンバーと違う気持ちで勝利の瞬間を見守っていた。

 激闘後のシャンパンファイト。地元放送局「スポーツネット・ロサンゼルス」のインタビューにグラスノーが出演した。レポーターを務めるキルステン・ワトソンさんから今の気持ちを聞かれると、「アメージングだよ。(ワールドシリーズ優勝は)ずっと夢見てきたこと。それをこのチームメートで達成できたことは、素晴らしいね」と葉巻をふかしながら笑顔を見せた。

 するとスネルが“乱入”してきた。グラスノーはスネルと肩を組み、「諦めることはない。このチームには多くの狂犬がいる! 全員諦めることない。ほらね。ここに狂犬がいるよ!」と大爆笑。サイ・ヤング賞2度を誇る左腕は「またやってやろうぜ!」と大興奮だった。

 昨年からドジャースに加入したグラスノーにとっては2年連続の頂点となったが、スネルにとっては初の世界一。感動もひとしおだったに違いない。そして左腕は「アンビリバボーだよ! 俺たちは)2020年、これ(ワールドシリーズチャンピオン)を追いかけた。でも(ドジャースに)負けたんだ! そして今はこのチームにいるんだ!」と絶叫した。

 遡ること2020年のワールドシリーズ。ドジャースとレイズが争った大舞台で、レイズの投手陣を牽引したのが他でもないスネルとグラスノーだった。特にスネルは第2戦で4回2/3を2失点9奪三振、第6戦は5回まで1安打9奪三振と好投していたが、わずか73球で降板に。その後チームは逆転を許し、目の前で世界一を決められていた。

 スネルの言葉を受け、グラスノーは「(だから)俺たちは(ドジャースに)加入したんだ!」と力強く話し、スネルとハイタッチ。ドジャースに移籍しての栄誉に感情を爆発させていた。

【実際の映像】スネルとグラスノーが“いちゃいちゃ” 葉巻ふかしてニヤリ

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