「どちらもとんでもない」“曲芸”打法→素手キャッチ&スローの連続妙技に米興奮
マリナーズのゴードンのワンバン打ち打球を、アストロズのブレグマンが美技
見るものを驚かせ、興奮させてくれる好プレーの数々。そして、見るものを時に落胆させ、時に笑わせる珍プレー。野球には付き物である双方のプレーであるが、そのどちらもが一連のプレーで飛び出す珍しい瞬間があった。
それは20日(日本時間21日)、シアトルで行われたマリナーズ対アストロズ戦で起きた。4回、マリナーズの攻撃。1点差に迫り、なおも無死二塁で、打席には快足のディー・ゴードンが立った。2ストライクからの4球目、アストロズ先発コールのナックルカーブにゴードンのバットが思わず出てしまった。
投球はホームベースの前でワンバウンド。だが、止めきれなかったゴードンのバットにボールが当たった。ゴードンの“師匠”イチローを彷彿とさせるワンバン打ちの“曲芸打法”となったのだ。打球は三塁前へ転がる。ゴードンが自慢の快足を飛ばし、一塁へと駆け出した。
ここで美技が飛び出した。三塁手のアレックス・ブレグマンが打球へ猛ダッシュ。素手でこれを掴むと、そのままランニングスローで一塁へ。俊足のゴードンを間一髪のところでアウトとした。
この一連のプレーには、試合を中継した地元テレビ局「AT&Tスポーツネット」の実況と解説も興奮。実況が「バウンドした球を打ちました。ブレグマンが好プレーでディー・ゴードンをアウトにしました。ヒットになるように見えました」とまくしたてると、解説は「ホームベースの前でバウンドしましたが、彼はコンタクトさせました。彼(ゴードン)の足の速さを考えると、(ブレグマンは)素晴らしいプレーでした。信じられません」とコメント。実況は「クレイジーです」と続けた。
ブレグマンが属するアストロズの公式ツイッターもこのプレーを紹介。「毎日は見られないものに分類する」として伝えると、ファンからも称賛の言葉が並んだ。
「ディー・ゴードンは本当に速い、なんてこった」
「このプレーを見るのがやめられない」
「このプレーへの反応が薄い。これは今までに見た中で最も運動能力を要することの1つだ」
「どちらのプレーもとんでもないね、ワォ」
「ブレグマンは毎日素晴らしい守備を見せているよ。彼は一流だ」
「アレックス、すごい!」
ベアハンドキャッチ&スローは、まずまず見かけるファインプレーだが、曲芸“ワンバン打ち”は、なかなか見られない。ましてや、それが一連の流れで起きるとは、なかなかに“珍しい”瞬間だったのではないだろうか。