山本由伸が貫いた“日本流”「何て素晴らしい」 米国人が感動した延長11回の振る舞い

延長11回のvsゲレーロJr.の打席が話題
人間性が滲み出る一幕だった。ドジャース・山本由伸投手は1日(日本時間2日)、敵地で行われたブルージェイズとのワールドシリーズ第7戦の延長11回を締め、胴上げ投手になった。シリーズ3勝の活躍でMVPを受賞。圧倒的な投球に注目される中、「品格も一流」「何て素晴らしいんだ」と試合中の振る舞いに米ファンは感動している。
話題を呼んだのが11回の場面だった。抑えればドジャースの連覇が決まるイニング。山本は先頭にブラディミール・ゲレーロJr.内野手を迎えた。一度打席を外した時だった。山本は右手を帽子のつばにあて、ゲレーロJr.に敬意を示すような仕草を見せていた。
米スポーツ専門誌「スポーツ・イラストレイテッド」が「11回に見せたヨシノブ・ヤマモトのゲレーロJr.への紳士的な振る舞いがファンの心をつかんでいる」として紹介するなど、米ファンも注目。「リスペクト! とてもクール」「米国人は日本の野球文化から謙虚さと品格を学ぶことができる」「本当にクールな瞬間」「唯一無二の存在だ」「オオタニは打席に入るたびに審判にうなずいて挨拶をする。日本人は本当に特別な存在だ」「まさにスポーツマンシップの極致」などと称賛が送られた。
山本はゲレーロJr.に二塁打を浴びたものの、最後は1死一、三塁から遊ゴロ併殺で切り抜け、ドジャースを世界一に導いた。ポストシーズンでは計6試合に登板して5勝1敗、防御率1.45、37回1/3を投げて33奪三振、WHIP0.78の好成績だった。