今季絶望のダルビッシュにマドン監督同情「彼にとって非常に厳しい1年に」

カブス・ダルビッシュ有【写真:AP】
カブス・ダルビッシュ有【写真:AP】

MRI検査の結果、右肘ストレス反応と右上腕三頭筋挫傷が判明

 カブスのダルビッシュ有投手の今季戦列復帰が絶望となった。21日(日本時間22日)にセオ・エプスタイン編成本部長が明らかにしたもので、球団公式サイトをはじめ複数の地元メディアが報じている。19日(同20日)に傘下1Aで行われたリハビリ登板で、1回19球を投げた後に右肘に異変を訴えて緊急降板。20日(同21日)にMRI検査(磁気共鳴画像検査)を行った結果、疲労骨折の前兆となるストレス反応が見つかったという。

 今シーズン中の戦列復帰を目指していた右腕にとって、残念な結果となってしまった。記事によると、マイナーでのリハビリ登板で緊急降板した後、MRI検査を受診。その結果、右肘靱帯に損傷はなかったが、右上腕三頭筋の挫傷と右肘のストレス反応が発覚したという。

 記者対応したエプスタイン編成本部長は「ストレス反応は疲労骨折の前段階。まだ骨折には至っていないが、ストレス反応や骨挫傷は6週間のノースロー期間が必要だ。このため、残念ながら、ユウの2018シーズンは終了となる」と説明したという。

 今季からカブスと6年1億2600万ドル(約138億7700万円)の大型契約を結んだダルビッシュは、5月20日に右上腕三頭筋腱炎で故障者リスト(DL)入り。早期戦列復帰を目指したが、たびたび右肘や右腕に違和感を覚え、一進一退を繰り返していた。

 エプスタイン編成本部長は「怪我をしたことは非常に残念だ。だが、少なくとも何が原因だったかは分かった。最低限、原因は明らかになった」と話したそうだ。また、ジョー・マドン監督は「彼は数々のことを乗り越えようとしてきた。それはもちろん、尊敬に値すること。私はずっと彼が怪我をしてると疑わなかったが、検査結果を持って、それが明らかに証明された」と、同じく痛みの原因が明らかになったことに安堵したという。

 また、マドン監督は「彼にとって、身体的にはもちろん、おそらく感情やメンタル面での痛みも感じる、非常に厳しい1年となっている。我々は彼の味方だ。早く良くなってほしい」と、失意のダルビッシュを思いやった。

 チームは現在、2年ぶりのワールドシリーズ優勝を目指し、ナ・リーグ中地区トップに立っている。ダルビッシュはマウンド上で貢献することはできないが、チームとともに最後まで戦い抜きたい。

(Full-Count編集部)

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