ド軍26億円男を待つ厳しい現実 「戻る可能性は低い」無残な“.199”…WSでは蚊帳の外

ドジャースのマイケル・コンフォート【写真:荒川祐史】
ドジャースのマイケル・コンフォート【写真:荒川祐史】

打率.199、12本塁打、36打点に終わったコンフォート

 今世紀初の2年連続ワールドシリーズ制覇という結果で、今季の戦いを最高の形で締めくくったドジャース。その歓喜とは対照的に厳しい立場にいるのが、マイケル・コンフォート外野手だ。1年1700万ドル(約26億1000万円)で今季ドジャースに加入したが期待外れの成績に終わり、米メディアでも再契約の可能性は絶望的との見方が強い。

 これまでメッツとジャイアンツでプレーし、左の強打者と期待された。だが、開幕から極度の打撃不振に陥り、138試合出場で打率.199、12本塁打、36打点、OPS.638。2015年のメジャーデビュー後はキャリアワーストの成績に終わった。

 レギュラーシーズンでは粘り強く起用されたが、ポストシーズンではワイルドカードシリーズから登録外。激闘の末に栄光をつかんだチームの歓喜からは蚊帳の外にあった。

 ドジャース専門メディア「ドジャーブルー」は2日(同3日)の記事でコンフォートに言及。「昨オフ、外野手の補強が必要だったドジャースは、市場の選択肢が限られていたこともあり、再生プロジェクトとしてコンフォートと1年契約を結んだ。しかし球団が十分な機会を与えたにもかかわらず、この補強は期待通りの結果にはならなかった」と指摘。ポストシーズンのロースター外が続いたことから「ドジャースに外野手補強の必要性が残る中でも、両者が決別する可能性は極めて高い」と報じた。

 ドジャースはコンフォート以外にも、ミゲル・ロハス内野手、エンリケ・ヘルナンデス内野手、アンドリュー・ヒーニー投手、マイケル・コペック投手、カービー・イエーツ投手がFAとなった。地元メディア「ドジャース・ネーション」は「レギュラーシーズンでの成績を踏まえると、この外野手が2026年にドジャースに戻る可能性は低い」と予想。米スポーツ専門誌「スポーツ・イラストレイテッド」も「ロサンゼルスでのコンフォートの実験は……うまくいかなかった」と断じた。

 ドジャースはFA市場の目玉であるカイル・タッカー外野手の獲得に乗り出すとの見方がある。厳しい状況にあるコンフォートの去就が注目される。

(Full-Count編集部)

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