ロバーツ監督が拒否していた提案「絶対にさせない」 399分の代償…失いかけた扇の要

ロバーツ監督が米トーク番組でWSを回顧
伝説となった“死闘”の壮絶な舞台裏だった。ドジャースのデーブ・ロバーツ監督が4日(日本時間5日)、米トーク番組「ジミー・キンメル・ライブ」に出演。延長18回の末に決着したブルージェイズとのワールドシリーズ第3戦を振り返り、ベンチ裏で選手が繰り広げていた必死の状況を明かした。
10月27日(日本時間28日)にドジャースタジアムで行われたワールドシリーズ第3戦。試合は延長18回にフレディ・フリーマン内野手の劇的サヨナラ弾で決着したが、6時間39分に及ぶ戦いに選手は疲弊していた。
番組に登場したウィル・スミス捕手は「あれは長かったね。あれは酷かった。酷かったよ。13回くらいに僕は痙攣が起き始めたんだ。水分や食べ物を取ったりして、とにかく続けるしかなかったよ」。苦笑いで振り返った。
ロバーツ監督も「我々のトレーナーが『なあ、ドック(ロバーツ監督の愛称)、ウィルに痙攣が起きているから、どう思う? 彼を交代させないといけないかもしれない』と私に伝えてきたんだ。それに対して『彼は交代しないぞ』と私は言ったよ」。この言葉にスミスも「僕は交代するつもりはなかったよ。間違いなくね」と強い決意を口にした。
極限の状態で戦い抜いたドジャース戦士たち。ロバーツ監督は「選手たちは点滴を受けていたんだ。キケが受けていたことは私は知っている。グラスノーはあの試合で登板したわけだし。ウィルも試合直後にね。ショウヘイも試合後すぐに受けた。選手たちは全力を尽くしてくれた。ミギー(ロハス)は第7戦でフィールド上で死にかけていた」と振り返った。
全身全霊でポストシーズンを戦い抜いた選手らを誇らしげに称えていた。