ド軍でなければ「野球続けてなかった」 日本行きの噂も…残留決定のマンシーが語った胸中

ドジャースのマックス・マンシー【写真:ロイター】
ドジャースのマックス・マンシー【写真:ロイター】

マンシーは2017年に日本や韓国球界の移籍も考えていた

 メジャーリーグは6日(日本時間7日)の東部時間午後5時、オプション行使の期限を迎え、ドジャースはマックス・マンシー内野手、アレックス・ベシア投手の球団オプションを行使した。その数時間後、マンシーはファンイベントに登場。残留への思いを地元メディアに明かした。

 マンシーは今季は視力低下もあって一時は成績が下降するも、眼鏡を着用後は復調し、打率.243、19本塁打67打点、OPS.846の好成績を残した。ポストシーズンでは計3発。ワールドシリーズ第7戦では8回に1点差に追い上げるソロを放ち、空気を変えたのは記憶に新しい。

 来季の契約は年俸1000万ドル(約15億3000万円)の球団オプションだったが、36歳の年齢を加味しても“格安”との声は多く、ドジャースは権利を行使して残留が決まった。2026年シーズンも正三塁手としての働きが期待される。

 オプション行使のニュースから数時間後、マンシーは予定されていたカリフォルニア州セアリトスにあるスポーツ用品店チェーン「ディックス・スポーティング・グッズ」でミート&グリートに参加した。ファンと交流した後、地元メディア「ドジャース・ネーション」の取材に応じ、残留への思いを口にした。

 ドジャース残留についてマンシーは「すべてを意味するよ。ワールドシリーズに戻り、ワールドシリーズで優勝するチャンス、それがこのゲームをプレーする全ての理由だよ」と話し始めた。「俺にとってドジャースは、何度も言ってきたけど、全てを意味するんだ。ドジャースがいなければ、私はまだベースボールを続けていなかっただろう」とキャリアを振り返る。

 マンシーは現在こそ大砲としての地位を確立しているが、2015年のアスレチックスでのメジャーデビュー以降はマイナーを行ったり来たり。2017年は開幕前に放出され、約1か月間はどこにも所属できず“無職”だった。一時は日本や韓国への移籍も考えていたが、同年にドジャースとマイナー契約を結んで打撃フォームを修正。翌年に昇格すると、いきなり35本塁打とブレイク。その後はレギュラーの座を掴んだ。

「だから、彼らともう1年一緒にいられること、できればもっと長くいたいけど、少なくとも来年1年いられることは、俺にとって本当に大きな意味がある」とマンシーは感慨深く語る。ロサンゼルスの英雄になった男は、36歳を迎えてもチームの3連覇のために全力をふり絞る。

(Full-Count編集部)

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