韓国野球を「日本が見習わないと」 WBC連覇へ…和田一浩氏が語るライバルの“脅威”

第1回WBC&2004年アテネ五輪メンバー
2026年3月に開催される第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で、連覇を狙う日本代表「侍ジャパン」は1次ラウンドで台湾、韓国などと対戦する。2006年の第1回大会で優勝メンバーだった和田一浩氏がポッドキャスト番組「Full-Count LAB-探求のカケラ-」に出演。日本代表の経験を踏まえ、国際大会におけるアジア勢の怖さについて語った。
グループ「プールC」に入った日本は来年3月6日の初戦でチャイニーズ・タイペイ、翌7日には韓国と対戦する。和田氏はアジアの強豪について「韓国やチャイニーズ・タイペイは日本寄りに近い野球をする」と分析。細かいプレーを積み重ね、隙のない野球を展開する傾向があるため、「本当にやりづらい部類に入る」と警戒感を示した。特に相手が好投手をぶつけたきた場合は苦戦を強いられる可能性を指摘している。
前回大会王者の日本に対し各国は“打倒・日本”を掲げる。和田氏が特に強調したのが、韓国の団結力だ。「組織として野球をやるのがすごく上手」とし、「4番のすごいバッターでも内角の厳しいところにきたら当たりにいく。絶対避けない。(チームとして)塊でドーンとくる感じ」と勝利への執念を警戒する。
「日本のレベルを100として、例えば韓国は90だとしても、チーム力で(100に)並んでくる。個々の力では間違いなく日本が上なんですけど、1試合だけの戦いとなると、団結力というのがね」。プラスアルファの要素が実力の“差”を埋めてくるという。
続けて「あの手この手、何を使ってでも勝つことに対する執着心は、日本のプロ野球が見習わないといけないぐらい強い。だから手こずるんです。力で抑え込めないんですよね」。昨年11月のプレミア12で優勝したチャイニーズ・タイペイにしても同様の傾向があり、決して“格下”ではないと力説する。

「見てる方は面白いんですよ。やってる方は大変なんですけどね」。和田氏は笑った。第1回大会では最終的に優勝したが韓国には2度敗れた。2004年アテネ五輪ではチャイニーズ・タイペイに延長10回の末にサヨナラで辛勝した。すでに約20年が経ってはいるが、目の色を変えて挑んでくるライバル国との戦いを強いられる侍ジャパン。2026年WBCは初戦から“正念場”だ。