ド軍キム、韓国メディアの采配批判を一蹴 消えた出番→「30点」も…「失望感はなかった」

ドジャースのキム・ヘソン【写真:荒川祐史】
ドジャースのキム・ヘソン【写真:荒川祐史】

帰国後に地元メディアの取材に答える

 ドジャースでメジャー1年目の戦いを終えたキム・ヘソン内野手が韓国に帰国し、現地メディアの取材で今季を振り返った。ワールドシリーズ制覇を経験したが出場機会は限られており、1年目を「30点」と自己評価。山本由伸投手を「親友」と語り、来春のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)出場の意欲も示した。

 メジャー挑戦となった今季、レギュラーシーズンはマイナースタートだったものの、5月初めにメジャー昇格。限られた出番で71試合、打率.280、3本塁打、17打点、13盗塁、OPS.699と一定の結果を残した。得点圏打率.382と勝負強く、対左投手でも打率.381とよく打った。

 ポストシーズンでは出場機会に恵まれなかったが、フィリーズとの地区シリーズ第4戦では代走でサヨナラのホームを踏んだ。ブルージェイズとのワールドシリーズ第7戦では最終回にロハスに代わって二塁の守備に就き、優勝決定の瞬間をグラウンド上で味わった。

 韓国メディア「OSEN」などが6日、帰国後の記者会見に臨んだキムの様子を報じた。ポストシーズンではベンチを温める日が続いたことに「それぞれの役割がすべてあると思う。今回のポストシーズンでの私の役割はバックアップだった」とコメント。デーブ・ロバーツ監督の起用法への不満がないかをメディアから直撃される場面もあったが、「成績が振るわず自分自身に失望したことはあった。試合に出してもらえなかった時の失望感はなかった」と答えた。

 さらに1年目のシーズンの点数を問われると、「30点だ」と回答。「ただ満足できなかったし、これから進むべき道がたくさんあると思う」と語った。そんな中、同僚の山本の存在は「野球選手としてとても尊敬する仲間であり、友人だ。一緒に生活をしながら学ぶ点が本当に多かった。同じアジア出身で年齢も同じなので、多くの会話を交わした」と答え、その友情はかけがえのないものであることを強調した。

 韓国メディアの報道によると、来春のWBCに向けてリュ・ジヒョン監督はドジャースのトミー・エドマン内野手やジャイアンツのイ・ジョンフ外野手と既に接触しているという。キムも既に会って話したことを明かし、「選んでいただければ一生懸命頑張る」と意気込んだ。

 日本と韓国は1次ラウンドで同じプールCに入り、日本代表入りが予想される大谷翔平投手らと対決する可能性がある。このことを問われると「対戦できるかどうか分からないが、球場で会えば敵同士だ」と話し、早くも因縁の日韓戦に闘志を燃やしていた。

(Full-Count編集部)

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