ロハスが吐露した“戦力外”の不安…36歳を支えたキケの言葉 遠征中の2人だけの部屋飲み

36歳と34歳、ともにユーティリティとして活躍するベテラン
チームを支えるベテラン同士に固い絆があった。2年連続のワールドシリーズ制覇という形で戦いを終え、ドジャースのミゲル・ロハス内野手がポッドキャスト番組で今季の戦いを回顧。苦しい時期に支えとなった“キケ”ことエンリケ・ヘルナンデス内野手との逸話を語った。
ともにユーティリティプレーヤーとして、時には野手登板も果たすなど、様々な役割をこなしてきた2人。ロハスはチームリーダーとして、E・ヘルナンデスはムードメーカーとしても重要な存在だった。ポッドキャスト番組「クリス・ローズ・スポーツ」に出演したロハスは、今季の苦しかった時期にE・ヘルナンデスの存在が大きかったことを明かした。
36歳で迎えた今季、最終的に114試合に出場したロハスは「楽なシーズンではなかった。私がこのチームのために何をしているかと疑問を呈する人たちがいた」と述懐。6月半ばに不調で出場機会がなく、40人枠から外される「DFA」(事実上の戦力外)になる不安も感じていたという。
ただ、元気がないことを察したE・ヘルナンデスが遠征中に部屋を訪れたという。ロハスは「飲みながら2人だけで話をした。その時彼は言った。今、私に何が起きていようとも、私が思う以上にチームの中で意味のある存在だ、と。そして私のエネルギーがいつものミゲル・ロハスに見合っていない、と」と当時を振り返った。
E・ヘルナンデスの言葉をきっかけに立ち直ったロハスは「舞い上がりすぎたり、落ち込みすぎたりするな。ただ努力し続け、チャンスを待つんだ」と自分に言い聞かせてきた。「そして今、とても前向きなことをこうして話し合うことができていて、嬉しい」と話し、ワールドシリーズ連覇の実感を噛み締めていた。ともにシーズン終了でFAとなり、1年1年が勝負の年となるが、ドジャースの連覇にとって欠かせない存在だった。
(Full-Count編集部)