山本由伸を「守っていた」ロバーツ監督 カーショーが見た決断の“真実”「ありがとう、ヤマ」

中6日、完投なしから一転
伝説となった登板には、同僚のベテランも驚く背景があった。ワールドシリーズMVPに輝いたドジャースの山本由伸投手の活躍について、連覇を花道に現役を引退したクレイトン・カーショー投手がポッドキャスト番組で、レギュラーシーズンと対比しながら驚きと感謝の気持ちを語った。
山本は第2戦で完投勝利を挙げると、第6戦でも6回1失点で勝利投手となり、追い詰められていたチームを救った。96球を投げたため第7戦での連投は予想されていなかったが、同点の9回途中から登板して11回まで34球を投げ、3勝目を挙げてワールドシリーズ制覇の立役者となった。
米ポッドキャスト「ダン・パトリック・ショー」に出演したカーショーは、山本の力投についてコメント。「彼(山本)が見せた活躍は、信じられないよね。(優勝した)翌日に彼がどういう感覚だったかはわからないけど、彼があんな活躍をしてしまうんだから、すごいよね」と賛辞を惜しまなかった。
短期決戦では異例の連投となっていたが、レギュラーシーズンの山本は基本的には中6日の先発ローテで完投もゼロと、無理をさせない起用方法だった。カーショーは「彼は日本でのスケジュールで登板していたんだ。日本から(昨年)やって来て、ロバーツは今年でさえも彼のことをすごく守っていた。基本的にいつも、中6日で投げたりだとか」と述べ、短期決戦との違いを挙げた。
だからこそ、ワールドシリーズ第7戦の登板は驚いた様子。「その彼が休みなしで登板するというね。僕はヤマに感謝しているよ。もう一度優勝することができたんだ。ありがとう、ヤマ。アメージングだったよ」と絶賛。メジャー通算223勝、チーム一筋18年の現役生活を終えるレジェンドは、チームを担うエースの力投に感謝の言葉を続けた。
(Full-Count編集部)