逃した山本由伸の“最高の瞬間” 狂った計画…ド軍女性カメラマンの後悔「しばらく心に」

ジョルダーノさんが振り返るWS第7戦
ドジャースの球団カメラマンを務めるキャリー・ジョルダーノさんが8日(日本時間9日)に自身のインスタグラムを更新。チームとナインに感謝を届けた。ワールドシリーズの最後まで見届けたが、第7戦の裏では心に残る「後悔」があったという。
ジョルダーノさんは「なんて試合だったんでしょう!」と振り返りながら、「スポーツ写真って、思い通りにいかないことが本当に多いんです。この日の私の目標は、最後のイニングを外野から撮って、選手たちがマウンドに駆け寄る瞬間をしっかり捉えることでした」と明かした。
しかし、この日公開した計9枚の写真には、1枚も外野からのものがない。「延長戦がすべてを狂わせました」とジョルダーノさん。カメラマンとしては速報などのために編集部へ写真を頻繁に送るが、多くのWi-Fiスポットがあるドジャースタジアムと異なり、ロジャースセンターは三塁側の特定の場所しか送信できなかったという。
そして9回1死、ミゲル・ロハス内野手が起死回生の同点弾を放つと、ジョルダーノさんは急いで三塁側に移り写真を送信した。しかし「その結果、予定していた外野の撮影位置にはもう戻れませんでした」。ドジャースはその裏サヨナラのピンチを迎えたが、山本由伸投手が阻止。その後、延長11回にウィル・スミス捕手が勝ち越し弾を放ち、最後は山本が締める激闘だった。
ジョルダーノさんのプランは崩れたものの「三塁側からは、勝利に歓喜するフレディ(・フリーマン)の表情や、ベンチで盛り上がるチームの様子を撮ることができました」とプラスもあった。それでも、「やっぱり、ライト側に残っていればヤマモトの最高の瞬間を別の角度から撮れたのに……と悔しさが残ります。些細なことかもしれませんが、こういう後悔って、しばらく心に残るんですよね」と振り返った。