5年15億円も“試練”の2年目…ライバルは侍J入り エースは新天地で躍動、FA戦士の1年

オリオールズ・菅野智之(左)と巨人・甲斐拓哉【写真:ロイター、小林靖】
オリオールズ・菅野智之(左)と巨人・甲斐拓哉【写真:ロイター、小林靖】

昨オフは6人がFA権を行使し“新天地”でプレー

 10月31日から始まった2025年度のフリーエージェント(FA)期間は、残すところあと1日。ここまでソフトバンク・東浜巨投手が国内FA権行使を表明するなど、期限となる11月11日までの動向に注目が集まる。昨オフは9人が宣言して6人が移籍。新天地を選んだ選手のシーズンを振り返る。

 国内FA権を行使して移籍したのは4人。石川柊太投手(ソフトバンク→ロッテ)は19試合に先発するも4勝7敗、防御率4.62と、2024年から勝利数、防御率ともに低下。先発陣を支える活躍を期待されたが、8月以降は白星をあげることができなかった。

 甲斐拓也捕手(ソフトバンク→巨人)も不完全燃焼の1年となった。5年総額15億円(金額は推定)、阿部慎之助監督が現役時代に付けていた10番を託されたが、68試合出場で打率.260、4本塁打、20打点。8月23日のDeNA戦の守備中に、走者と交錯するアクシデントに見舞われ、25日に登録抹消となると以降の試合は欠場した。

 甲斐が抜けている間に岸田行倫捕手が台頭。今月15日、16日に韓国代表と戦う侍ジャパンにも選出されているだけに、甲斐にとって来季は勝負の1年となりそうだ。

 福谷浩司投手(中日→日本ハム)は14試合登板で1勝1敗2ホールド、防御率3.77と1軍に定着できず。茂木栄五郎内野手(楽天→ヤクルト)も53試合出場で、打率.240、5本塁打、16打点と、古巣の成績を上回ることはできなかった。

 海外FA権を行使して移籍したのは2人。九里亜蓮投手(広島→オリックス)は25試合に先発し11勝8敗、防御率2.41。チームトップの勝ち星と投球回(164回1/3)を記録し、Aクラス入りに貢献した。MLBに挑戦した菅野智之投手は(巨人→オリオールズ)は、30試合に先発し10勝10敗、防御率4.64。日本球界を代表する右腕が、活躍の場を米国に移しても存在感を放った。

(Full-Count編集部)

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