ド軍スコットの放出は可能? あまりに重い85億円…米記者「賭けができるチームは」

ドジャースのタナー・スコット【写真:荒川祐史】
ドジャースのタナー・スコット【写真:荒川祐史】

セーブ失敗11はMLBワースト…トレードの可能性はなし?

 ワールドシリーズ連覇を果たしたドジャース。最後のマウンドに立っていたのは、本来先発投手の山本由伸だった。ポストシーズンでチーム最多3セーブを挙げた佐々木朗希も本来は先発。ブルペンの不振が色濃く垣間見えた。その一翼を担ってしまったタナー・スコット投手は、「MLBで最もトレード不可能な契約トップ10」の一人に選ばれている。

 米スポーツ専門メディア「ブリーチャー・レポート」のジョエル・ロイター記者が8日(日本時間9日)に寄稿。「MLBで最もトレードが不可能な10の契約を取り上げる。残りの支払額、成績の悪化、怪我の懸念といった要素が、選出の大きな決め手となった」として10人を選んだ。8位に選出されたのが、残り契約3年5600万ドル(約86億2800万円)のスコットだ。

 一方でロイター記者は「このリストに挙げられた選手の中では、タナー・スコットは2026年に復調する可能性が最も高い候補かもしれない。過去のエリート級のパフォーマンスと、まだ31歳という事実を考慮すればなおさらだ」と期待を寄せる。それでもなぜ選んだのか。やはりネックは金額だ。

 スコットはマーリンズ時代の2023年に頭角を現し、74登板で12セーブ&防御率2.31をマークした。昨季はパドレスとの2球団で計72試合に投げ、9勝22セーブ&防御率1.75の堂々たる成績。満を持してドジャースに移籍した。しかし、被弾数が3→11本と急増。セーブ失敗はメジャー最多11回を数え、防御率も4.74と大不振に陥った。

 ロイター記者は「リリーフ投手の復活に5600万ドルの賭けができるチームは少ない」と、救援投手では屈指の高年俸がトレードの足枷になるとし、「2026年には、刷新されたドジャースのブルペンの一員として、終盤のイニングに再び登板する姿を見ることになるだろう」と見た。

(Full-Count編集部)

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