メッツも今井達也の「獲得に動く」 参戦の可能性も…米記者が明かす懸念「山本レベルでない」

マルティーノ記者が伝えたメッツ“今井獲得”の可能性
ポスティングシステムを利用してMLB移籍を目指す今井達也投手(西武)への注目が日に日に高まっている。今季10勝をあげ、防御率1.92、178奪三振を残した右腕に、強豪メッツも興味を示していることを地元放送局の記者が報じた。
ニューヨーク放送局「SNY」のアンディ・マルティーノ記者は11日(日本時間12日)、今井に関する記事を公開。「メッツは西武から今オフポスティングされるFA投手のタツヤ・イマイの獲得に動く」と伝えた。記事では球団の査定者が今井を評価していることも記されている。
ただ、資金を度返ししてでも獲得に動くわけではないようで「ヨシノブ・ヤマモトの時のように何がなんでもという形にはならないだろう」とマルティーノ記者は言及。2023年オフ、山本由伸投手の獲得に動いた際は、ドジャースと同額の12年3億2500万ドル(約501億円)でオファーしたが、ここまでの資金は用意していないことを示唆した。
その理由について記事では「MLBの先発投手として成功できるか確証を持てないという。90マイル中盤から後半の速球は、ここでは通用しないかもしれないからだ。これに関しては、業界でも意見が割れている」と述べており、27歳右腕が秘めたポテンシャルに評価が分かれているようだ。
続けて「メッツ含め、投手を探している球団であれば興味深い選択肢だし、議題にすぐ挙がる(名前だろう)。でも、GM会議の序盤の様子を見ると、2年前のヤマモトレベルで業界を虜にすることはないだろう。その時(山本は)メッツとヤンキースを蹴って、ドジャースと12年3億2500万ドルで契約した」とまとめ、現状の各球団の“温度感”について見解を示した。
このオフは今井のほか、村上宗隆内野手(ヤクルト)や岡本和真内野手(巨人)などもポスティングシステムを利用してMLB挑戦を表明しており、日本人選手に有望株が多い。2024年オフにはスポーツ史上最高額となる15年総額7億6500万ドル(約1176億円)でフアン・ソト外野手を獲得するなど、潤沢な資金を抱えていると言われるメッツがどのような選択を取るのか注目が集まる。
(Full-Count編集部)