キャベッジら18選手に「1票」…GG賞の“少数派” 佐藤輝明受賞の裏で驚きの「41」

セ三塁手部門は該当者なしに41票
守備の名手に贈られる「第54回三井ゴールデン・グラブ賞」が12日に発表された。納得の顔ぶれが並んだ一方で、「1票」のみ投じられた選手も少なくなかった。また、「該当者なし」に票が“集結”した部門もあった。
候補人数が多い外野手部門は両リーグとも票が割れるケースは少ない。今年のパ・リーグでは計15選手に得票された。その中でオリックス・西川龍馬外野手に1票だけが投じられ、該当者なしは6票だ。ただ、セ・リーグの外野手部門は少し“荒れた”。
1票の選手は、巨人・丸佳浩外野手、中日・細川成也外野手、巨人のキャベッジ外野手の4人。該当者なしは17票だった。セイバーメトリクスの観点からプロ野球の分析を行う株式会社DELTA(https://1point02.jp/)によると、細川の今季外野手でのUZRは-16.5で全121選手中(400イニング以上)でワーストだった。
「1票」の選手は特に投手部門で散見され、全ポジションで計18選手がいた。その中でも「該当者なし」が際立ったのは、セ・リーグの三塁手部門だ。阪神・佐藤輝明内野手が220票を集め、DeNA・宮崎敏郎内野手(8票)に大差をつけて初受賞。一方で該当者なしに41票が集まっていた。該当者なしは全部門通して計131票投じられている。
(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)
データ提供:DELTA http://deltagraphs.co.jp/
2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』(https://1point02.jp/)も運営する。