山本由伸、日本人初のCY賞ならず 3位でフィニッシュ、満票でスキーンズが初の栄冠

ドジャース・山本由伸【写真:ロイター】
ドジャース・山本由伸【写真:ロイター】

ア・リーグは2年連続でスクーバルが受賞

 今季最も優れた投手に贈られる「サイ・ヤング賞」の投票結果が12日(日本時間13日)に発表され、ナ・リーグはパイレーツのポール・スキーンズ投手が満票で受賞となった。最終候補入りしていたドジャースの山本由伸投手は3位となり、日本人初の栄冠とはならなかった。

 全米野球記者協会(BBWAA)が1位から5位までを投票して決める。スキーンズは全員が1位を投じる満票。もう1人の最終候補で“大谷翔平キラー”としても知られるフィリーズのクリストファー・サンチェス投手が全員から2位票を集めた。山本は3位票16、4位票11、5位票2の計72ポイントだった。

 スキーンズは打線の援護が少なく10勝10敗だったが、防御率1.97はリーグトップ。リーグ2位タイの216奪三振をマーク。勝利貢献度WARでは「ベースボール・リファレンス」で8.0、「ファングラフス」では6.5と、ともに山本ら他の投手を突き放す高い数値だった。

 初受賞となった23歳の右腕は、昨季は新人王を受賞。今季は2年連続でオールスターゲームの先発を務め、来春のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でも米国代表として出場を表明している。

 山本は12勝8敗、防御率2.49、201奪三振、サンチェスは防御率2.50、13勝5敗、212奪三振だった。山本はワールドシリーズでは3勝を挙げてMVPに輝く大活躍を見せたが、同賞はレギュラーシーズンの成績が対象となる。山本の被打率.183はスキーンズを上回りメジャートップだったが、及ばなかった。

 過去の日本人投手では、ダルビッシュ有投手がレンジャーズ時代の2013年とカブスで2020年に2位、前田健太投手もツインズでプレーした2020年に2位に入ったのが最高だった。ア・リーグは13勝6敗、防御率2.21、241奪三振をマークしたタイガースのタリク・スクーバル投手が2年連続の受賞となった。

(Full-Count編集部)

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