侍Jに必要な「点を取られない男」 WBCに欠かせぬ“50&0.17”…和田一浩氏が解説

WBCでの侍ジャパンアンケート結果を和田一浩氏とともに紹介
西武、中日で活躍し、2006年の第1回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で世界一を経験した和田一浩氏が、ポッドキャスト番組「Full-Count LAB―探求のカケラ―」に出演し、来年3月に開催される第6回WBCを見据えた侍ジャパンの投手陣について語った。番組が事前に行った予想メンバーのアンケート結果をもとに自身の見解を語った。
同番組は「あなたなら誰を侍ジャパンに選びますか?」のアンケートを実施(10月中旬締め切り)。先発投手編の結果に続いて発表となった中継ぎ陣への言及で、和田氏の言葉に熱がこもった。
最多は巨人・大勢、次いで同数でドジャース・佐々木朗希、松山晋也が並び、西武・平良海馬が4番目。気になるリリーフ投手の存在を問われた和田氏は「阪神の石井大智ですね」と即答。「点を取られない男じゃないですか」と続けた。
石井は今季53試合に登板し1勝9セーブ、防御率0.17で36ホールド。日本新となる50試合連続無失点記録を残した。和田氏は「フォーシームがすごい伸びのある、キレのあるピッチャー。正直、スピードガンは150キロいくか、いかないかぐらいのストレートですが、空振りを取れるということは、いかにスピン量が多くて、バッターの目線がずれているかっていうことなんですよね。間違いなく外国人バッターに通用する」と力説した。
アンケートで2位タイに入った松山について、「ボールもすごいけど、気持ちをどんどん前面に出してくるピッチャー」と闘志あふれる投球スタイルを評価。「バッターに絶対打たれないというぞ、と投げ込む投手なので、対戦しているとこっちもアドレナリンが出て楽しくなる」。プロ通算2050安打の打者としての闘争心をくすぐられる存在だと語った。

佐々木朗希が抱える“問題”
番組では抑え候補としてのドジャース・佐々木についても言及。今年の春先は思うような結果を残せず、5月中旬に怪我で離脱。しかし、9月下旬にチームに合流すると中継ぎとして活躍し、ポストシーズンでは2ホールド、3セーブをマークしてチームの世界一連覇に貢献した。
和田氏は「プロ野球解説者、誰一人として佐々木朗希がクローザーになるって思っていなかった。しかもワールドシリーズまでいって」と予想外の大活躍に目を丸くした。「一気に代表でも後ろで、となる。選択肢は増える」とクローザー候補に挙げたものの、「来年もリリーフでやるのかどうかという問題もある」。ドジャースの方針を気にしていた。
和田氏が称賛する逸材は本大会でメンバー入りを果たすのか。世界一を知る男自身も、どんな顔ぶれが揃うのか注目している。