鷹戦力外の武田翔太がKBO移籍を報告 SSGランダースと契約…ファンに思い「心から感謝」

元ソフトバンク・武田翔太【写真:冨田成美】
元ソフトバンク・武田翔太【写真:冨田成美】

今季はTJ手術から復帰も2年連続の1軍登板ゼロ

 ソフトバンクから戦力外通告を受けた武田翔太投手が16日、自身のインスタグラムを更新。韓国プロ野球(KBO)のSSGランダースと契約したことを報告した。背番号は「23」。新天地での再起を誓う。

 インスタグラムには「まずは、これまで長い間お世話になった 福岡ソフトバンクホークスの関係者の方々、そしていつも温かく応援してくださったホークスファンの方々に、心から感謝をお伝えしたいと思います。プロとしてのキャリアをスタートさせていただき、右も左も分からない若手だった頃から、ここまで育ててくださった球団の方々。本当に多くのことを学び、支えていただきました。そしてどんな時も背中を押してくださったファンの方々の声援は、苦しい時も前に進む力になりました」などと綴っている。

 武田は宮崎日大高から2011年ドラフト1位でソフトバンクに入団。プロ1年目から8勝を挙げるなど早くから頭角を現し、2015年には13勝、翌2016年には自己最多の14勝をマーク。リーグ優勝に貢献した。

 縦に大きく割れるカーブを武器に、2015年のプレミア12では野球日本代表「侍ジャパン」にも選出された。ソフトバンクの若きエースとして活躍。しかし、近年は故障に苦しみ、2024年4月には右肘のトミー・ジョン手術を受けた。今季はファームで実戦復帰を果たしたものの、2年連続で1軍登板がなく、10月1日に来季構想外の通告を受けていた。

 KBOは2026年シーズンから新たに外国人枠とは別にアジア枠が増設された。移籍先のSSGランダースは2021年にSKワイバーンズから球団名が変更され、韓国シリーズ優勝5回を誇る。本拠地は仁川広域市にある仁川SSGランダーズフィールドで、熱狂的なファンが多いことで知られている。

 かつての輝きを取り戻すため、異国の地で新たな挑戦を始める。「福岡で過ごした時間は、僕にとって一生の宝物です。心からの感謝を込めて、ありがとうございました」。14年間プレーした福岡を離れ、韓国のマウンドで復活を目指す。

【画像】鷹→韓国へ…“新ユニ”に身を包む武田翔太

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