ド軍が失っていた35億円 実は痛恨だった8月の敗戦…大谷翔平の一発も“台無し”

ドジャースは1勝及ばずWSのホームアドバンテージがなかった
ドジャースはブルージェイズとの激闘を制し、2年連続でのワールドシリーズ制覇を成し遂げた。圧倒的な名誉と、11月下旬頃にはポストシーズンの分配金も発表される予定だが、実はレギュラーシーズンの1つの敗戦により、2300万ドル(約35億5400万円)を失ったという。米経済誌が伝えている。
米経済誌「フォーブス」は14日(日本時間15日)、「ドジャースが負けた1試合のせいで2300万ドルの収入を失った」との見出しでのダン・フリードマン記者の記事を寄稿した。今季ドジャースはブルージェイズとシーズンで3試合が組まれ、いずれも本拠地で対戦。連勝して迎えた8月10日(同11日)の試合が、問題だった。
初回に先制されるも、直後に大谷翔平投手が41号先頭打者弾を放って同点に。その後はフレディ・フリーマン内野手の勝ち越し弾などで試合を優位に進めていたが、8回に登板したブレイク・トライネン投手が2被弾を献上して逆転を許した。それでも同点に追いついたが、9回に勝ち越しを許し、4-5でスイープ勝利とはならなかった。
最終的にレギュラーシーズンでは93勝を挙げたが、ブルージェイズが94勝だったため、ワールドシリーズでのホームアドバンテージを失った。結果的にシリーズが第7戦までもつれたため、ドジャースはこの時勝利していれば計4試合を本拠地ドジャースタジアムで開催できていたことになる。
フリードマン記者によると、ドジャースのワールドシリーズでの平均観客数は5万2460人。チケットの平均価格は400ドル(約6億1800万円)だったため、約2000万ドル(約30億9000万円)。さらに売店で1人平均約40ドル(約6100円)を費やすので、ここに200万ドル(約3億900万円)も加わる。同記者は「(一般客のチケットと売店の売上を合わせて)ドジャースは2200万ドル(約34億)を失った」と試算した。
また、球場に来るファンはほぼ車を利用するため、駐車場代も加わる。ドジャースのポストシーズンでの駐車台は1台につき70ドル(約1万800円)から90ドル(約1万3900円)。同記者は「間をとって(駐車代を)80ドル(約1万2400円)、90%が埋まったと計算すれば、更に144万ドル(約2億2200万円)」とした。もっとも、利益の50%を元オーナーの利子として返却する必要があり、144万ドルを得た場合は72万ドル(約1億1100万円)の収益だという。
ドジャースは今シーズン、リリーフ陣が低調で白星を落としてきた。まさにこの試合も代表的な事例。それが結果的に多額の利益を損失する結果に繋がっていた可能性もあるというのだから、恐ろしい話だ。
(Full-Count編集部)