ド軍の“好判断”を地元メディア称賛 10日前の発表に隠されていた思惑「見返りを得た」

ドジャースとマリナーズの間でマイナー選手同士のトレードが成立
ドジャースは16日(日本時間17日)、マリナーズとの1対1のトレード成立を発表し、タイラー・ガフ投手を獲得し、ロビンソン・オルティス投手を放出した。今季プレーしていない22歳ガフの獲得に、米メディアはドジャースフロントの思惑を指摘。好判断がもたらしたトレードだったと伝えている。
球団発表直後、ドジャース専門サイト「ドジャー・ブルー」のジェフ・シュピーゲル記者は自身のX(旧ツイッター)で「ロビンソン・オルティスがドジャースの40人枠で過ごした時間に終わりが来た。明らかにドジャースは何か見返りを得られると感じていた。実際に彼らは(狙い通り)見返りを得た」と投稿。ドジャースはオルティスを6日(同7日)に40人枠ロースターに入れており、それがトレードでの放出を見込んでのことだったことを示唆した。
ルール5ドラフトが迫る中、メジャー30球団は18日(同19日)東部時間午後4時までに40人ロースターを決める必要がある。ドジャースはオルティスを40人枠に入れていたことで今回のトレードが実現。仮にルール5ドラフトまでに成立せず、ウェーバー公示していれば“見返り”はなかったことになる。マイナー選手同士のトレードの裏に両球団の戦略が見てとれる。
ドジャースに加入するガフは2022年ドラフト9巡目でマリナーズに入団。今季はトミー・ジョン手術の影響でシーズンを全休していた。22歳右腕はマリナーズ傘下で2シーズンプレーし33試合に登板。125回1/3を投げて防御率4.66、123奪三振の成績を残しているが、これまでメジャー経験はない。
マリナーズに移籍する25歳のオルティスは今季1A、2A、3Aの3階級でプレー。計48試合に登板し、5勝2敗、防御率2.73の成績を残すも、ガフ同様にメジャー未登板となっている。
(Full-Count編集部)