広島、一発攻勢で逆転勝利 西川の決勝3ランに緒方監督「大きな一打だった」
6回4失点の九里には「中盤以降はしっかり投げ切れていた」
■広島 7-4 ヤクルト(22日・マツダスタジアム)
広島は22日、マツダスタジアムで行われたヤクルト戦に7-4で勝利した。先発の九里が3回まで4失点したが、打線が小刻みに得点し、5回に西川の3ランで逆転した。九里が4回以降は立ち直り、7回からはリリーフ陣がヤクルトに得点を許さなかった。前夜の嫌な負けを払拭した勝利に、緒方監督は「ナイスゲームだったね」と満足そうだった。
1回から5回まで毎回得点と、活発な打線が九里を助けた。緒方監督は「タイムリーに犠牲フライと、序盤からいい攻撃ができた」と打線を勝因に挙げ、決勝3ランの西川を「(投手が)代わったところで、大きな一打だった」と称賛した。
頭部死球など、体調面の不安で8月16日以来のスタメンとなった會澤も、本塁打を放つなど勝利に貢献。指揮官は「体の方は大丈夫。あとは打席でどれだけのものを見せてくれるか、というところだったけど、明日以降もまた頑張ってもらいましょう」と、正捕手の復調を確信していた。
夏場に入り、不安定な状態が続く投手陣も、先発の九里が6回4失点と最低限の仕事を果たし、7回から継投した一岡、フランスア、中崎も無失点に抑えた。7勝目をマークした九里に指揮官は「序盤はもう少し攻めて欲しかったが、中盤以降はしっかり投げ切れていた」と合格点を与え、終盤の継投に関しては「(順番は)決めていない。連戦の真っただ中だし、流動的にやっていく」と、この日に1軍再昇格したジャクソンを含めてのリリーフ陣のやりくりに頭を巡らせていた。
2位との直接対決での強さで独走状態を築いた今季の広島。この日も眼下の敵であるヤクルトに連敗することなく、2位以下が再び勝率5割を切ったペナントレースで優勝へのマジックを26とした。
(大久保泰伸 / Yasunobu Okubo)